取り戻そう！呼吸空間

数日空けた自宅は、日中殆ど閉め切った状態で

空気が動いていない。

何となくどんよりしていると感じる…

断捨離トップトレーナーのみなみちゃんこと

南前ひとみです。

秋の空気は澄んでいると感じたり。

もう何年も前の

やましたひでこの記事。

呼吸空間のこと…

興味深いのでシェアしておきます。

家

家族

家庭

溜め息をつく

息が詰まる

息が苦しい

よく相談ごとを持ち込まれる。

よくお悩み相談を受ける。もちろん、

その相談ごと、お悩み相談の内容は、

「散らかる」「片づかない」「片づけられない」

というもの。

けれど、その片づけの対象は、

モノや住空間だけとは限らない。

いいえ、限らないどころか、

モノと家の片づけ問題は表面的なそれに過ぎず、

背景には根の深い人間関係の

「不調和」があったりする。

つまり、実はいちばん多いのが

人間関係のお悩み相談。

特に、家族間のそれ、

家庭内の夫婦関係であったり

親子関係であったりする。

そう、実は私たちの多くが、

家族間の「取り散らかった人間関係」、

「片づかない人間関係」に

悩みを抱えているのです。

住空間を高い密度で共有する夫婦、高い頻度で接触する親子。

決して充分な広さがあるとは言えない住まい。しかも、そこにたくさんのモノがひしめき溢れ溜まっているとなれば、住空間の閉塞感とともに家族の関係に閉塞的な影響が忍び込むことは、否定のしようもない事実ですね。

ところで、私は「散らかり」程度であるならば、あまり問題視することはない。実際、私の机の上はよく散らかっている。

原稿を書き出せば、パソコン周りに資料やメモ紙が広がるし、夕食時にアルコール類を嗜めば、テーブル上の食器の片づけは、少しばかりの酔いで後回しになることなどしょっちゅうのこと。

そして、そんな時の私は、

長い呼吸かくつろいだ呼吸とともにある。

けれど、もしもそれが溜め息まじりの呼吸

となれば要注意。目の前のモノの散らかり、

空間の散らかりは、

溜め息をつくほどまでに発展しているということ。

そしてそれは、周囲にいる家族に少なからず影を落としていく。それは想像するまでもないだろう。自分の側にいる人が、頻繁に溜め息をついているとしたら、明け暮れ溜め息をついているとしたら、決して愉快な気持ちではいられないはずだから。

さて、その散らかりが積み重なってモノが溜まっていくとどうなるか。言うまでもなく、片づけは簡単ではなくなる。机の上を元のフラットな状態に戻すどころか、モノは床にまではみ出して積み上がることになる。そうやって、だんだんと住空間の水平面がモノに占拠されていく。けれど、それを嫌って、なんとかしてモノを棚や押入れに詰め込んでいこうとすると、私たちの呼吸はどうなるか。

モノの詰め込み、即ち、息づかいの詰まり。そして、その空間に息詰まる人間関係が展開していくのです。

さてさて、はみ出し溢れかえったモノたちを棚や押入れに詰め込んで片づけていくにも限界がくる。解決策を家の外に求めて、ベランダやガレージ、物置に追いやってみたとしても、そこもいずれ家の中の押入れと同じ運命をたどっていく。どこもかしこもモノでいっぱい。そして、片づけの悩みはこんな声になる。

「どこから、手をつけていいかわからないのです。」

そうでしょうとも。

事実、私は、受講生さんやクライアントさんから、こんな悲鳴にも似た訴えをどれだけ聞いてきたかわからない。でも、まだこうやって悲鳴をあげられるだけましなのかもしれない。堆積したモノの山の間に沈んでいる息苦しさからくる悲鳴。それは息苦しいとはいえ、まだ、呼吸は止まってはいないのだから。

けれど、こんな環境にさらされているということは、その空間に、息苦しい人間関係が容易に出来上がってしまうことを心しておかなくてはならない。

ところで、ここまでお読みいただければおわかりと思う。私たちの対人関係は、私たちの「息づかい」で表されることを。

夫と一緒にいると息が詰まって鬱陶しい…

妻と一緒だと息苦しくてやりきれない…

母親の干渉に息が詰まりそう…

父親の威圧は息苦しいばかり…

たしかに、私はたくさんの家のたくさんの片づかない問題とともに、たくさんの家庭の片づいていない家族関係の悩みをそこに見てきた。