険しい登山の先に見えるモノ～やましたひでこメルマガより～

やましたひでこ公認

チーフ断捨離トレーナーの南前ひとみです。

ひと月余りに渡るダンシャリアン
３５名のご自宅訪問が終わる。

（大雪のため訪問が
　延期になってしまった方が
　お一人だけ、もちろん、雪が消える頃に
　改めて伺うお約束を）

このご自宅訪問は、
断捨離検定一級筆記試験を
クリアしたダンシャリアンを
対象としたもの。

検定の二次試験面接という位置づけです。

自分ながら、よくもひと月の間に
これだけ各地への移動を
繰り返したものだと思うけれど、
それ以上に、日本全国各地、
都会から地方の小さな町に至るまで、
こんなにも断捨離に励んでいる人たちが
いるという喜びの方が勝ります。

そうなんです、本当に、
ご自宅訪問をして良かったと思うことばかり。

それは、懸命に断捨離に
取り組んだ姿勢に感動する場面、
また、断捨離の知識は十分なのに、
それが自分の住まいに
実現できていないことに驚く場面、
いろいろでしたが。

かつては、とても人を
呼べるような住まいではなかった自宅も、
それどころか、宅配業者さんから
荷物を受け取る時も玄関のドアを
少し開けるだけで、家の中を
決して見られないようにしていた人も、
「どうぞ、家中を全部見て下さい！」
と、堂々と私に。

それは、とりもなおさず、
「片づけられないダメな私」
と自分を責め続け、
家族からも責められ続けてきた
人生からの脱却・脱出。

晴れやかな笑顔と嬉し涙に
どれだけ出逢ったことか。

いっぽう、自信満々で
やましたを招いて下さったけれど、
残念ながらとても断捨離空間と
呼べないような有様が
展開していたケースも幾つか。

モノが一応きれいには
収まっているのだけど、
その有様は、どうみてもモノ軸。

量の精査不足、質の吟味不足、
モノと自分との関係の問いかけの甘さと
ゆるさが否定しようもない。

なにより、空間にゆとりが
感じられないのですね。

ようするに、まだ俯瞰的に
空間を意識してはいないのです。

また、まったく片づけられなかった
自分が、断捨離でこんなに
片づけられるようになったと
大いに喜んでいる方も、実は、まだまだ。

モノのヘドロ沼状態から
抜け出けだせたことが
一級レベルだと思い込んでいるケースも。

私の目には、まだまだ、
至る所に淀みが沢山潜んでいることが
すぐに飛び込んでくるので。

こんな時には、一緒に断捨離をして
淀みに気づいてもらう。そして、
見本をとなるコーナーを創り示す。

そうすれば、自分の断捨離のレベルが
一級のゴールに向かう
発展途上であったことが
明らかになるから。

あるいは、現場のモノの断捨離以前、
自分の人生の問い直しの相談になることも。

なぜなら、断捨離とは、
モノとの関係の問い直しを通して、
空間の有様を俯瞰することを通して、
自分自身のこれまでの人生を
俯瞰して問い直すことなのだから。

ところで、一次の筆記試験も、
二次の自宅訪問にも、
一度、二度と落ちて、
再チャレンジ、再々チャレンジの
ダンシャリアンさんも幾人か。

その方々には、
私はこの質問を必ずしている。

筆記に落ちて、また、
やましたに落とされたて、
どんな気持ちになったか、と。

すると、その答えは、一様にして同じ。

「あの時、落ちて良かった！」

なぜなら、知っていたつもり、
分かっていたつもり、やっていたつもり、
そんな自分の「つもり」に
気づくことができたから、と。

ああ、そうですね、断捨離とは
日常での実践哲学ですからね。

「つもり」だけでは意味はなく、
人生の発展には機能しませんものね。

それにしても、ダンシャリアンとは
チャレンジャー。

自分の人生を切り拓くために
何度も果敢に挑戦していく姿に、
やましたの方こそ、励まされる
ご自宅訪問の数々。

有難うございます。
心からのお礼をお一人おひとりに。

それでは、今日のあなたも
ごきげんさまにて。

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