2017年12月30日、要するに大晦日の1日前、三十日。

 

僕は豊島にいて、ささやきの森に迷い込んだのでした。

 

https://ameblo.jp/lmtbkmt/entry-12340464796.html

 

僕が今回この豊島に来たのは、豊島美術館でもなく、このささやきの森へのリベンジを果たす、それが為に。

 

ささやきの森は山の中、完全にアウターゾーンにあるので、麓の段階でいくみ氏には『これから行くささやきの森は、山の中でヤバいからここら辺のどっか日陰でポケモンやってていいよ。』と一応お伝えしたところ、行く!とのことなので坂道を登りだします。

 

麓からは約18分。


 

これが夏の日だと本当に辛いんです。

 

都内だと絶対職質されるレベル、変質者並みに汗をダラダラかきながら山道を行きます。

 

途中からは二人の顔の周りに小さな虫が飛びながらまとわりついて、不本意ながらそのうちの一匹は僕の口の中に飛び込んで、その短い生涯を終える始末。

 

で、やっとこさ到着。


 

おおおおおおぉ。

 

前回来た時、この入り口にはチェーンが張ってあったのが、ない!

 

とうとうリベンジを果たす時がきました。

 

入り口からまたトコトコとルンルンでトコルンルンと歩いて、ささやきの森の中心部へ。


 

・・・・

 

ささやき、完全にゼロ・デシベル。

 

この作品は、↑の写真の場所一帯に、↓のような風鈴が400個設置されていて、森の中で400個の風鈴が風に揺れてささやくように『チリンチリーン』となるはずなのに、この日は完全に無風・・・。


 

『これ、どういう作品なんですか?蝉の鳴き声しか聞こえませんけど・・・』

 

確かに聞こえてくるのは、うるさいくらいの蝉の声だけ。

 

こんな山の中まで個人的なリベンジの為に連れてきて、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

目の前の風鈴を手で揺らして

 

『本当だったらこうやってたくさんの風鈴の音が風に揺れてささやいてるように聞こえるハズなんだけど・・・今日は無風だねぇ・・・』

 

戦国時代なら完全に切腹ものでした。

 

ささやきの森、よくない。

 

何が良くないって、こんな山の中まで歩いてきて、この仕打ち。

 

この作品が麓のもっと街中にあったら、たまたま無風でささやきゼロ・ベースでも

 

『今回、僕らにはほんのちょっとの幸運が足りなかったみたいだね!よし、次行こう!』

 

とスマートに対応できるけど、こんだけ汗ダラッダラで登ってきて、蝉の声しか聞こえなかったときの衝撃。

 

もはや絶句です。

 

今度から、夏限定で名前は『(蝉の)ささやきの森』に改名して欲しい。

 

今回の旅は、完全に僕が行きたいところだけを回っていて、『彼氏と旅行するなら温泉がいいです。』といういくみ氏は、ほとんどの場所に、あまり、ほぼ、全く、この三つのうちどれかのレベルで興味がなさそうだったけど、それはそれで自己責任。

 

自分で事前に自賠責保険に入っておいてください。と全く気にも止めていなかった。

 

ただ。

 

さすがにこの、ささやきの森 without ささやき、要するにただの森、だったことには、だいぶ申し訳なく思いました。

 

今後、豊島でささやきの森に行く予定のある人は、ぜひ風のある日に行くのをお勧めします。