これ、先日JR高松駅に置いてあったからもらってきてたんだけど、豊島のパンフレット。
こんな感じでさ、島のいろんなとこに作品があるんだけど、時期が時期だからやってない作品が多かったり、僕が島に着いたのが8:15くらいなんだけど、豊島美術館をはじめ、受付のある有料の作品はほとんど10時からなわけです。
ただ、こんな作品とか
こんなのみたいな、
時間関係なしにタダ、すなわちロハで見れるのも結構あるわけ。
で、島内をゴリゴリ回ってたら、『ささやきの森』って。
ちょっと待って…
今岡山のホテルいるんだけど、隣の部屋のおっさん(と思われる人)がバスルームでめっちゃプリンセス・プリンセスのMを鼻唄で歌ってる…
しかも、いきなり2番から…ネクスト・レベルだね。
ってか、壁、薄すぎ…
で、で。
ささやきの森ってのがあって、基本やってなくても外観だけでも見ようと思ってたんだけど、自転車禁止らしく…
1050M、歩いて18分て書いてあったから、一旦スルーしたけど、やっぱ気になって行くことにしたわけ。
自転車禁止ってか、自転車でも行ける道だけど、坂過ぎて確かにあれは自転車を押していく羽目にはなりそう…
で、テクテク登っていったわけ。
正直、青い看板なかったら、『この道、合ってる?』って、道です。
最後なんてもはやコンクリート舗装されてないし…
でだ。
着いたら…
もしや…
まさかのあじゃぱ〜のパターン。
ここまで来て、こんな山の中に僕を連れてきてですよ、これはないんじゃないですか、ささやきの森さん?
もっとふもとの時点で教えてよぉ…と。
その時に、ふと、ふと自分の中で
『行っちゃえ行っちゃえ!誰も見てないし、誰も来ないだろうし、パッと行ってパッと返ってくればいいじゃん!』
という声にならない悪魔のささやき声が…
やべぇ…『ささやきの森』ってそういうこと?
自分との葛藤的な?
相当精神度数高い作品なんですけど…
悪魔はささやき続けます。
『次、あなたいつ豊島に来ますか?この作品の為だけに豊島に戻ってくるのですか?』
ヤバいヤバい…
ささやき第二弾は、丁寧語の疑問系で一気にフィニッシュまで持ってきてる。
もはや相当『ささやきの森』を堪能した私。
〜 略 〜
で、帰り道。
ふもとまであと少しまできた時に、いいひとを絵に描いたような青年Aがくりくりとした目で坂道を夢と希望に溢れて登ってきました。
どうしようかな、どうしよかな…このままだと彼も裏面の『ささやきの森』を体験しちゃうことになる…って思いながら、すれ違いざまに
『ささやきの森へですか?』
と声をかけました。
大学生と思われる青年Aは、
Yes or Noを答える代わりに、笑いながら
『もしかして、やってませんでした?』
と答えました。
で、彼にさっき撮ったこの写メを見せながら
『ほら、これ…休みみたいでした。』
と、伝えると、青年Aは
『あ、ここ、10時に開きますよ!もうすぐ!どうします?一緒に行きますか?』
と。
小さな親切、大きなお世話どころか逆に親切で返されるとゆう世にも奇妙な物語。
要するに、恥ずい…
『あ、自分は大丈夫です、もう諦めます、また今度来た時にでも!』
と笑顔でお別れ。
いい青年だった。
いつか娘が出来たら、彼みたいな好青年と巡り合って欲しい。