先週は、ペンシルバニア州ウイリアムズポートにいました。

 小さな田舎町ですが、リトルリーグ発祥の地としては良く知られています。

毎年、夏には世界中のリトルリーガーが集まります。2年前には、東京のチームが優勝しました。

 その町でとても人気のあるのが、ブリックヤードというレストラン。ハンバーガーが自慢のお店です。バーガーにイチジクジャムが乗っていたり、ヤギのチーズの揚げたものが乗っていたり......いわゆるグルメバーガーが15種類くらいあります。その上、Build Own Burgerということで、パンは普通のバーガーパンか、ブリオッシュ生地のものかetc、何を挟むか、レタス、トマト、チーズ、アボカド、ベーコン、etc. チーズは、アメリカン、スイス、チェダー、ペッパージャック,etc. このアメリカ式サービスは、日本人にはかなりめんどくさく感じるものです。

 こちらの文化は、「人の好みは一人一人違う」ということが前提になっています。サラダを頼めば、ドレッシングは何にする?ランチ、イタリアン、サザンアイランド、ハニーマスタード、ラズベリービネグレット、ブルーチーズ?

 日本では、一人が美味しいものは誰にも美味しい筈と、シェフは腕をふるいます。

 アメリカ人に接していると、「何て人の事を察することのできない人たちだろう」と思う事があります。「自分がしてもらって嬉しい事を人にしてあげましょう。」と日本人は教えられますが、西洋文化では、そもそもしてもらって嬉しい事は一人一人違うという前提だから、人の事を察したところで他人が何を欲しているかは、わからないから、察することなど無理なのです。

 アメリカでは、自分で主張しなければ何も手に入らないと寂しく感じる日本人もいると思いますが、でも、だからこそ、言ってみれば意外と何でも簡単に手に入るという事もあるのです。