一般的にネガティブ思考よりポジティブ思考がいいと言われる。私は昔、ネガティブ思考がとても強かったので、長年意識的に、ポジティブ思考になるように努力してきた。それはそれなりの効果があった。
しかし、もともとネガティブ思考が無意識から出てくる人は意図的に表層意識だけボジティブ思考を意識しても、意識している間は前向きな考えでいられるがちょっと気を抜くとすぐネガティブな思考が現れてきてしまう。そして、とても疲れる。
ネガティブ思考の人が意識の上でポジティブ思考にしようとしてもそう簡単にできるものではないし、現実的にはできない。ネガティブな思考は無意識から沸き上がってくるものだから。
私は10年ほど前に瞑想と出会い、日々瞑想を実践してきた。瞑想をして、心を沈め、クリアにしていくと心の深い部分、潜在意識にあるネガティブな思考が消滅していき、自然とネガティブな思考をしなくて済むようになった。そして、それが更に進んでいくと自然とほとんどネガティブ思考ができないようになった。
こうなってくると、無理に意識的にポジティブに考えることなく、もの事を前向きに捉えることができるようになる。
瞑想をして、いつも心を沈めて穏やかな心の状態にしていくと、ポジティブ思考でもネガティブ思考でもない澄み切ったクリアな意識状態を持つことができるようになってくる。この状態では意図的にポジティブにもの事を考えようとする必要はなくなる。
この状態ではもの事のポジティブな側面もネガティブな側面も両方を冷静に判断ができ、直感力を最大限に働かせられる第3の思考ができるようになる。
昔はポジティブ思考になるようにすごく意識していた。しかし、今はあまりそれはしないで、毎日習慣的に瞑想をすることで意識を最もクリアな状態に保つことを意識している。
ポジティブ思考でいるときも、それなりに楽しく、もの事を前向きにとらえられていいが、第3の思考、澄み切った意識状態の時、人間は最も判断力が高く、気づきと喜び、幸福感を満ちて、最も自分らしくあることができる。私は瞑想に出会い、それを続けてきて本当に良かったと思う。
瞑想をやっている1時間は一見無駄に思えるが、どんなたくさんの知識を学ぶことより、多くの智慧をもたらしてくれた。ネガティブな思考だけでなくポジティブ思考も手放していく。その時、本当にこの世界の真実が見えてくる。
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世の中にはたくさんの瞑想法があります。自分にあったものを見つけましょう。ちなみに私はお釈迦様が悟りに至った瞑想法といわれるヴィパッサナー瞑想をしています。
日本ヴィパッサー協会 http://www.jp.dhamma.org/index.php?L=12