MCに海王星が合しているという話から…
MCは社会的な自分、世間が見ているキャラです。
そこに、海王星があるってことは、レオナルド・ダ・ヴィンチが、海王星っぽい人だよね、と他の人が認識していたと言うこと。
海王星は、曖昧、境界線をなくす、芸術、夢、陶酔、お酒、病気、などなど。
MC海王星は、繊細で、美的感性に優れていますが、浮世離れしているので、現実的な判断能力は発揮できないキャラクターと世間から見られている可能性があります。
いつも夢見心地で他ごとを考えていて、ぼやっとしている人ということです。
彼が、
『納期を守らない』
『注文主の言った通りの絵を描かない』
人だったのは、おそらくですが、完璧主義だったわけではなく、我が強すぎたわけでもなく、
ただ、『納期ってよくわからない』
『よくわからないけど、まあ、いっか!』
というような、極度の楽天家というか、社会のルールが理解できない、アバウト性格がそうさせたのではないでしょうか。
またさまざまな分野の画期的なアイデアを残しているようですが、そういった機械や設計などが現実化していないのも、海王星っぽいなと感じます。
海王星は、物事を曖昧にさせるので、夢を夢のままにして、現実化しにくいのです。
絵がなかなか仕上がらないのも、海王星の仕業です。
完了させたり、仕上げるのは土星の仕事で、このホロスコープには土星もちゃんと10ハウスにあるのですが、土星の仕事は、とにかく『時間がかかる』
コツコツと集中してやり遂げる必要があるのですが、この人は射手座アセンダントで、おそらくかなりの飽き性なので、同じことをしつこくやり続けることが苦手です。
「岩窟の聖母」という絵は、発注から25年も経って納品したらしいです。(その間に発注主とすったもんだあったこともあり)
モナリザに至っては、加筆し続け、死ぬまで持ち歩いていたとのこと。
海王星が夢は夢のままで着地させない作用を働かせて、『完成した』という感覚を阻んでいたのかも、と感じます。
モナリザといえば、この絵もかなり海王星的。
スフマートと呼ばれる技法(輪郭を描かずにぼかして立体感を出す技法)とか、いかにも海王星的!
また、女性なのか、男性なのかもよくわからない、笑っているのかそうでないのかも謎に満ちた曖昧な表情…
海王星の象徴が満載です。
最後に。
外円は亡くなったタイミングのトランジット(赤)とプログレス(緑)です。
そのホロスコープの正確性を確認するために、歴史上の人物の場合、亡くなったタイミングのトランジットで確認しています。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、自ら占星術を研究していたそうなので、生年月日時間はおそらく正確に近いとは思いますが、確認です。
・死のタイミングで多くの場合関わるドラゴン軸にトランジット冥王星が合。
冥王星は死を示す事もあるので、合致。
・ネイタル土星にトランジット木星合。
木星は解放、楽になる星。
土星は困難や苦しみ。
彼の痛みや苦しみから解放する死だったようです。
・ネイタル天王星にトランジット土星が180度。
天王星は、突然とか、急変、事故など。
長患いなどではなく、突然の死だったのかも。
・ネイタル火星にトランジット天王星が90度。
火星と天王星は、怪我や事故、突然の炎症。
・ネイタル木星にトランジット海王星がサイン違いの合。
この木星は彼のアセンダントの支配星でもあり、影響は強いと思われます。
海王星は、「消える」「無くなる」という意味もあり、
アセンダントは彼そのものを表しますから、「彼が消える」。
・そして、ネイタル木星には、トランジットドラゴン軸がスクエアでした。
死のタイミングの検証により、このホロスコープはかなり正確なのではないかと考えられます。
天才と呼ばれるレオナルド・ダ・ヴィンチが、なぜ納期を守らなかったのか、という点に絞ってホロスコープを読んでみました。
ここまで読んでくださりありがとうございました😊
横山蓮花