空海寺は、正倉院の近くにある小さなお寺です。
空海は810年に東大寺の別当に就任していますが、その時に住んだ庵が家のお寺の元となったそうです。
上のサイトには、その辺りのことが考察と共に書かれていて、参考になりました。
確かにウィキペディアでは、810年は、まだ高尾山寺にいる事になっていたので、どういう事だろうかと思っていました。
高尾山寺に身を置きながら、東大寺の別当もしていたわけですね。
京都の北にある高尾山寺(今の神護寺)と奈良の東大寺を行ったり来たりするのは、交通の発達していない平安時代には大変な事だったのだろうなぁと想像しました。
そして、大好きな興福寺国宝館
仏像って、割とどっしりした体型のお方が多いように思いますが、こちらの仏像は皆さん、ウエストがキューッと細くて、現代的な美意識で見ても、スタイルが抜群です。
有名な阿修羅像なんかは、腕細すぎなので、現実だとしたら心配になるくらい。
皆さんそれぞれお顔の表情が素晴らしい。
10大弟子像の表情も好きです。
今回一番可愛らしくて参ったのが、頭部だけしかありませんが、五部浄像の、あどけなさの中にも悲しげな、物言いたげな表情でした。
上のサイトの写真では全然伝わらないので、ぜひ見に行って感じてほしい。
一緒に行った主人も、五部浄像の表情が凄くいいねと見入っていました。
そして、今回初めて訪問したのが、東大寺ミュージアム。
本当は国立博物館に行こうと思ってましたが、東大寺ミュージアムの前を通りかかって、スーッと吸いこまれました
展示されていたのの中で一番心動かされたのが重要文化財の千手観音像。
写真はこちらのサイトからお借りしました。
まるで、生きているような、今にも動き出しそうな手と手と手…の表現が、もう、圧巻!
お顔と体型は平安時代らしく、丸顔でどっしり体型なのも可愛らしい。
上記サイトにある、天平時代の四天王像もかっこよかったです。
やはり奈良時代だからか?キュッと腰細でスタイルが抜群です。
四天王像って、ゴリマッチョが多いからか、割とお腹周りもしっかり太い表現が多いのですが、こういう腰細スタイルもいいな〜
あと、顔はイカついオジサマ顔なのに、手指がほっそりして繊細。
四天王に踏みつけられている鬼の筋骨隆々さ、表情豊かなのも、何か可愛らしくて面白い。
昨日は国立博物館には寄らずに帰りました。
また特別展が七月から始まるようなので、そのタイミングで見に行ってもいいなと思います。
国宝仏像が見たい時には、やっぱり奈良は最高です