『カレーの時間』 寺地 はるな
突然一緒に暮らすことになった83歳の祖父と25歳の孫の桐矢。
戦後の昭和と現代、二つの時代が祖父、桐谷目線で描かれてます。
妻と離婚して3人の娘を育てた祖父。
孫は桐矢以外は女が3人。
女なんてと言う考えの祖父だから、やっと生まれた男の孫の桐矢には期待大。
だが桐矢は思いっきり草食系。
頭の固い昭和のおやじの言動にはムッとすることばかり。
職場でも性別による差別発言がチラホラ。
そんな桐矢を鍛え直そうとする祖父。
今の時代にそぐわない祖父だが、若かった頃は結構やるなと感心した部分も。
レトルトカレーが繋ぐ祖父と孫、そして家族の物語でした。