『ひと』 小野寺 史宜
17歳の時父親を亡くし、20歳の時母親を亡くし天涯孤独となった聖輔。
鳥取から東京の大学に進学していたが中退することに。
バンドも辞め、愛用のベースも手放すことに。
残金55円の財布を手に行った商店街の総菜屋さんで、50円のコロッケをおばあさんに譲ったことから生まれた縁。
この総菜屋さんで働くことになった聖輔の1年が描かれてます。
周りの人にも恵まれ将来の事も色々考えるように。
身内じゃなくても頼れる人が居るって本当に心強い。
色々言ってくれる人が居る聖輔は本当に幸せ者。
それも聖輔の人柄あってのもの。
鳥取の描写もあり、同郷ということで今後の聖輔も応援していきたいな。
先日『とにもかくにもごはん』で初めて読んだ作家さん。
また1人楽しみな作家さんに出会えました。