『幸腹な百貨店 デパ地下おにぎり騒動』 秋川 滝美
シリーズ第2弾。
地元のお祭りでの盛り上がりでなんとか閉店の危機を乗り越えた堀内百貨店。
しかしそれは一時的なもので、また売り上げは低迷。
事業部長の伝治は、デパ地下テコ入れのため、名古屋で人気のおにぎり屋を出店させようと考えた。
しかし店主にはその気はない。
地元で人気のお惣菜屋は店主が高齢のため店じまいを考えていた。
そのお惣菜屋にもデパ地下出店を持ちかける。
お祭りで親しくなった人たちとの交流は今でも続いており、デパ地下立て直しでも協力を仰ぐ伝治。
伝治と同期の高島の遠慮のないやり取りが面白い。
お祭りを通して得た人脈もまた役に立ってます。
「今の堀内百貨店には欲しい物がない」。
これはショックな言葉です。
地元の人たちが足を向けたくなる百貨店作りに奮闘する様子をワクワクしながら読みました。
握りたてのおにぎりも食べたくなりました。