『深川にゃんにゃん横丁』    宇江佐 真理

 

深川の山本町と東平野町の間の小路は猫の通り道に戻れますようになってることから「にゃんにゃん横丁」と呼ばれている。

 

ここの下町長屋で暮らす人たちの日常が描かれてます。

 

表紙にもなってる裏だなの大家・徳兵衛、書役の富蔵、町内のご意見番で夜だけ一膳飯屋で手伝いをしているおふよ。

 

この3人の幼なじみを中心に、物語が進んでいきます。

 

報われない思いや子を見守る親の眼差し。

 

ほっこりしたり切なくなったり、生きているといろんな事があるんだって事を痛感します。

 

プライバシーなんて殆どなく何でも筒抜けの長屋暮らし。

 

窮屈ではあるけれど、力になってくれる頼もしさがある。

 

人情味溢れる連作時代小説でした。