『トワイライト』 重松清
小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封するために、26年ぶりに母校で再会した同級生たち。
夢と希望に満ちていたあの頃、未来が未来として輝いていたあの時代。
しかし大人になった彼らにとって夢はしょせん夢に終わり、厳しい現実が立ちはだかる。
再会した同級生の中の6人の今が描かれてます。
前回読んだ『いつか響く足音』同様、この作品にもかつてニュータウンと言われた団地が出てきます。
彼らはその団地が出来た頃の入居者。
なんだか同じような情景が目に浮かんできました。
重松さんは私と同世代の作家さんなので、彼の小説の中に描かれる時代が自分の過ごした日々と重なる部分が多くて懐かしさを感じます。
今回のこの同級生たちが小学校を卒業した年も私と全く同じ。
それだけで親しみが沸いてくるから不思議。
最後は「みんな頑張れ!」って思いながら読み終えました。