たつのぴっかり号 | 信州の平成すちゃらか社員 今日の出来事

たつのぴっかり号

写真掲載は後日いたします。本日は都合により画像なしですm(_ _)m

待ちに待った旧客列車に乗りました。辰野駅開業100周年ということで企画されたようです。ちなみに、辰野町のほたる祭りは6月10日から18日までですが、寒さの影響でほたるの成育が遅れ、1週間程見ごろがずれてしまうとか。今年の大雪や寒さの厳しさが今も尾を引いている結果となっています。

予定の時間より早めに塩尻へ向かい、早速車内見学としました。設備的には本当に昔のままですが、しいて言えば照明はデッキを除き蛍光灯。しかし、蛍光灯は丸型のもの。扇風機がついている車両は比較的新しい方で、指定された車両は昭和13年製造の現役では最古参の車両で、扇風機も付いていませんでした。日よけは木製で、これぞまさしく旧型客車というものでした。しかし、びっくりしたのはトイレ。1両しか使用できない状態でしたが、洋式のJRでは標準タイプのもの。ただし、手洗いの水が使用できない事もあるのか、トイレは極力駅のトイレを使用してくださいという案内放送も。

塩尻・辰野では出発式や太鼓演奏の披露もあり、かなりの賑わいになりました。辰野では無料で豚汁やわた飴のふるまいもありました。

列車は比較的ゆっくりした速度で各駅に停車(川岸のみ通過)し、昭和時代の再現となりました。自動ドアではない為、各車両にドア担当の係員が乗車、乗降と安全確認を無線で連絡して発車となります。旧型客車が当たり前のように使われていた時代は車掌は1名乗務、乗客もホームに完全に止まるまではドアを開けることはなかったので、今の若い世代では考えられない事かもしれませんが。首都圏でも昭和50年代初め頃まで、東北本線黒磯←→青森でも平成の初めまで旧型客車が走っていました。信州地区は比較的早く完全に電車又は気動車化されており、旧型客車使用の臨時急行アルプス号がたまに来る程度となっておりました。それも昭和50年代半ばまでで、以降の客車列車といえば、12系急行型・14系特急型・24系寝台車が定期の夜行で10年程前まで走っていました。もちろんドアは自動ドアです。

車内検札時には硬券切符のような記念乗車証が配られました。

ここで久しぶりの再会がありました。以前旅行会社に勤務していた時、JR長野支社へちょくちょく行っていたのですが、その時にお世話になったT倉さん。名前が最初出てこなかったのですが、先に先方が気づいたらしく、辰野停車時に当時お付き合いさせていただいたO口さんやO村さんなどの今を教えていただきました。ずいぶんえらくなった方もいて、月日の流れを改めて実感しました。辰野では旅行会社時代先輩に当たる人が太鼓演奏をしていて、びっくり。今日も小野へ行くとか。奥さんも一緒にしていました。そういう意味では、懐かしい出会いも含め、この列車に乗って本当によかったと思いました。

沿線はSL列車の運転ではない為か、想像より人出が少なかった感じです。走行時の録音もしましたが、後ろにくっついていた機関車のモーター音がなく(ただ引っ張られていた感じの為、モーターが駆動しなかったようです。)ちょっと残念でした。先頭車両のデッキに仕掛けていたら、機関車のモーターのうなりが聞けたかなぁ。

今日は急遽北松本へ朝旧型客車の回送を撮りに行きます。ヘッドマークが変わるらしいので、せっかくなので記録に残しておきます。