Привет( ・ω・)ノ
ここ最近、ロシアに関してわりと気になるニュースが多いですw
ブログのネタに困らないので嬉しいっちゃ嬉しいんだけど、正直追いつかない(ノ∀`)
ロシア語記事の翻訳は、もともと自分の語彙力や翻訳スピードの向上のために始めた部分もあるのですが、最近はおもしろニュースを探すことが主目的のひとつになっています。困ったもんですw
さて、今日はこんなニュース。
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ウラジーミル・プーチンがヤマロ・ネネツ自治管区のオビ河畔で行われている「希望の飛行」と題した実験に参加した。サレハルド市から150km離れた場所で、鳥類学者たちは毎年、飼育場で育てた白い鶴(ソデグロヅル)のひな鳥を放し、鳥たちに飛ぶことを教えている。すでに数年前の時点で、レッドデータブックに載った鳥たちは世界で20種を数えていた。しかし、ここ最近このような鳥たちの集団個体数は増えている。現在、ソデグロヅル絶滅の危険が迫っているのは基本的に国外である。パキスタンやアフガニスタンでは、越冬のためにインドへ渡る鳥たちを猟師がたびたび狩っている。まさにこういった理由から、ロシアの学者たちはソデグロヅルの越冬地を変え、鳥たちをウズベキスタンにとどまらせようと決めたのである。モーターハングライダーを使用して、鳥類学者たちは飼育場で育てたひな鳥たちに飛ぶことを教え、同じ乗物を使って鳥たちを越冬へ「導いて」いる。
そのような飛行のいくつかにウラジーミル・プーチンも参加した。プーチンはAPEC首脳会議の前にサレハルド地区に滞在し、鳥たちに飛ぶことを個人的に教えた。通常の飛行服で試験飛行を行った後、鶴のひな鳥たちを驚かさないよう、大統領は白いコスチュームに着替えた。その後、彼はモーターハングライダーでオビ川上空を飛行し、ソデグロヅルのひな鳥たちはロシア大統領の後を従順に追っていった。研究ミッションを完遂すると、大統領はすでに1年半のモーターハングライダー歴があることを本紙に告げた。
-ツルたちがあなたと並んで飛んだ時、あなたはどう感じましたか。-鳥たちが翼にくっつき、追い越しそうになるほどだ。ただただ驚きだったよ。美しく素敵な子たちだ。3ヶ月だというが、もう大きいね。これは言葉で伝えるのは難しい。心地いい、素晴らしく良い気持ちだ。
-あなたはこれまでヒョウや虎などの動物を助けてきましたが、次はどんな動物を保護するのですか。
-考えましょう。専門家たちとも話さなければならない。しかし、これは遊びであってはならず、効果があるものでなければならない。何がより大事かは専門家たちが決めなければならないことだ。ところで、私は彼らとともに取り組んでいるが、この計画は彼らの提案により立てられたもので、自然発生的に起こったものではない。
-どこであなたは初めてモーターハングライダーを操縦したのですか。
-中央ロシア、ヨーロッパロシアだ。我々はいつも同じ場所で訓練している。モスクワから遠くないところだ。
-戦闘機とモーターハングライダーではどちらの操縦が易しいですか。
-戦闘機だ。パイロットが私に操縦桿を渡すだけで、私は彼の指導のもと、少しの動作と横転飛行を行った。しかし今回は技術がはるかに感覚的だ。少し揺れ始めたら、アドレナリンがすぐに出る。しかしとても面白く美しい。実に楽しい印象だ。もしお望みなら、試して見ることをお勧めする。
-一体どのようにしてあなたは飛ぼうと決めたのですか。
-我々はソデグロヅルから始めた。人工繁殖によるひな鳥たちにハンググライダーで飛ぶことを教えるのだと私に告げられた時、全ての計画が始まったのだ。しかし、鳥たちは卵の中にいる時からハンググライダーの音に慣らされるので、去年は間に合わなかった。だから一年間練習することになったのだ。
鳥たちに飛ぶことを教えるとき、鳥類学者がハンググライダーを用いる理由を学者たちはこのように説明した。
「鳥たちは飛行機を群れのリーダーと思い、その後に続いて最も安全なルートで越冬地まで飛ぶのです」
また、全ロシア自然保護科学研究所生物多様性部門のアレクサンドル・ソローキン主任は、ソデグロヅルとの遭遇は幸運だと断言している。彼の言葉によると、いくつかの民族では白い鶴は神だと考えられているという。
-ところで、ソデグロヅルはかなり長寿なんですよ。白い鶴が戦前ベルリンの動物園にやってきて、爆撃を耐え、その後アメリカの鳥類保護財団に行き、20年後、72歳のときに恋人をめぐる闘いで死んだのです。
出典:Известия
ちょっと記事が長くなっちゃったんで、ロシア語原文(写真付き)はリンク先からお願いします( ・ω・)ノ
それにしても、もうすぐ還暦だというのにプーチンさんのチャレンジ精神は純粋にすごいと思う。大統領としてあれだけ忙しいのに、タフだよなあ。このあとAPEC行くんでしょう?
これもパフォーマンスの一環だとか言われちゃうんでしょうかね。
ツルという鳥は、日本でも長寿や幸福の象徴とされていますね。
「鶴は千年亀は万年」とか、「鶴松」とか
プーチンさんもいろいろと大変な様だけれど、この鶴たち恩返しに来るのかな?
***めも***
стерх:ソデグロヅル
мотодельтаплан:モーターハングライダー
истребитель:戦闘機
Красная книга:レッドデータブック
популяция:集団個体数
перелет на зимовку:越冬のための渡り
орнитолог:鳥類学者
питомик:飼育場
ставить на крыло:飛行機などで鳥に飛ぶことを教える
ВНИИ(Всероссийский Научно-Исследовательский Институт):全ロシア科学研究所
↓↓プーチンと鶴(動画)↓↓