夏、戦争報道に触れた古だぬきが言ったこと。

 

古だぬきの兄弟は6人、上2人は3歳前に夭折。

3番目に生まれたのが、後にも先にも一人の息子。

彼が16,7ゴロに、少年飛行兵として出征した。

 

今年初めて、

「出征の時、めざしとするめ、酒で見送った」

と言い出した。

たった一人の息子を送り出す(というか、ほぼ帰ってこない)

古老だぬきたちの気持ちは、もう考えも及ばない。

 

一応伯父は無事帰って来たが、、、

毎日毎日、駅まで迎えに行っていたという。

持ち帰った落下傘(パラシュー土)でスカートを作ってもらったそう。
(これはしょっちゅう言っていたから、知っていた)

 

また新たな記憶話で

「B29が飛んできたので、学校の杉の木の間に隠れた。

 アメリカの兵隊さんが縄で縛られ、道を歩いて行った」

 

当時5歳、内陸の本当に小さな町でも、

染みつくような、戦争の影があった。

 

 

余録

「なぜ人を頃いちゃいけないんですか?」

と、某国営放送の朝ドラであったセリフ。

おたぬきの答えは、

「戦争になるから」

だと、思う。