東日本大震災で大きな被害を受け、一部区間が運休していた東北新幹線は29日、最後に残った仙台―一ノ関(岩手県)間が復旧し、49日ぶりに全線の713・7キロで運行を再開した。

 東北を南北に貫く大動脈が復活したことで、震災復興の加速が期待される。

 またこれにより青森県(新青森駅)から鹿児島県(鹿児島中央駅)までが、東北~東海道~山陽~九州の新幹線ネットワークでつながった。

 JR東京駅では29日午前6時12分、盛岡行き一番列車の「やまびこ251号」が出発。岩手県一関市の実家へ帰省する東京都の会社員(36)は「壁が崩れたりしているので、片づけに行く。新幹線が動いたおかげで、直接帰れるようになり、両親も安心していると思う」と話した。

 JR東日本によると、この日の東京発新青森行きの「はやて」は約90%の乗車率だった。

 当面は震災前の86%の本数を走らせ、那須塩原―盛岡間の一部で徐行する。最速の「はやぶさ」で、東京―仙台間の所要時間は通常より30分長い2時間6分、東京―新青森間は55分長い4時間5分になる。

(2011年4月29日19時30分 読売新聞)



一歩復興につながる嬉しい出来事です。


地元の方たちの気持ちもこれでまた少し前進する事でしょう。