今回も去年上げそこなった感想!!

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サイコ
サスペンス古典映画の傑作と名高いヒッチコックの「サイコ」。

なるほどこれは傑作。

今見ると王道過ぎて予想がついてしまうところはいろいろあるものの、

褪せない魅力もしっかり仕込まれています。

 

不穏な音楽、大きな音でびっくりさせたりとか各所の定番のルーツがわかりますね。当時はすごい恐怖シーンだったんだろうなー

なんてとこはさすがに予測できてしまいますが、

ラストはしっかりヒエ~ッとなります。すごい。

 

特筆なのが令和!サスペンスなので人が軽めの惨殺されたりするのですが、

当時はCGとか特撮とかの技術も乏しかったためでしょう、

ショッキングな描写が全部令和。間接表現!血が少ない!

暴力のインパクト表現もだいぶゆるい!
一周して安心して(表現がないとは言えないので断言できませんが)

お勧めできる映画になっている、古典ってすごい!

 

「鳥」もホラー映画だしヒッチコック監督鳥が苦手だったんだな……

なんて思ってしまう。

この映画に限らず名作ヒット作全般そうなのだけど、

物のシルエットとか、70年代の劇画漫画とかでいっぱい参考にされたんだろうな

って構図やビジュアルがいろいろありとても趣深い。

 

オタクの私は古い漫画もいっぱい読んだりしているので

内容も「ああ、あの年代にはやってたサスペンスとかのモチーフって

こっからきてたのか」とか想像がついてしまうのですが、

逆に今の人のほうが想像つかなくて驚ける内容かも。
 

どちらかというと、

今のコンテンツでサイコというミームからくる定型とは結構違う、はず。

それにしてもこれ60年代の映画なのですが、

90年代になってもサイコパス犯人のサスペンスとか流行ってるんですよね……

すごいですね……
この映画で衝撃受けた世代が自分で映画作ったってことなのかな?
ともあれ本作白黒映画だったかどうかもよく覚えてないくらい

そんなことは見てればすぐ忘れちゃいます。

デジタルのない時代なのにあのOPも興味深いですね。

 

強いて言えば昔の作品なので、
若い女性キャラが「男から見た女ってこうです!」の塊みたいな言動だけ

やたら目につく感じなので現代フェミ勢は情緒がザワザワしてしまうかも。

昔なので、

という点と昔の女性はほんとにこんなだったのかもしれない……がせめぎあう。

 

こういうのも意外と客層に対して

作品の評価に対するノイズになってしまったりするんだろうなあ。
ヒッチコック作品他のも見たけど、

運命的な女性とのなんたらみたいな作品でも

真相とか女性の扱い結構なもんだったりするので

監督がわりと男性社会に漬かっていたというか女性嫌いだった可能性もあるかも……。でもこのサイコの(女性がかかわる)ラストはすごくいいです。

 

しかし今の映画とかでの女性の立ち回りを見てると、

やっぱりこういう女性キャラの扱いは

昔から女性にイライラされてたのかもしれない。