大祓詞に登場する四柱の神々、

 

★瀬織津比売神(せおりつひめ)

★速開都比売神(はやあきつひめ)

★気吹戸主神(いぶきどぬし)

★速佐須良比売神(はやさすらひめ) 

について、気づいたことがあります。

特に速佐須良比売神という名前が、素盞嗚尊(スサノオノミコト)に似ていることがキッカケでした。

 

以下は Wikipedia より引用。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%93%E6%88%B8%E5%A4%A7%E7%A5%9E

★瀬織津比売神(せおりつひめ)

 -もろもろの禍事・罪・穢れを川から海へ流す

★速開都比売神(はやあきつひめ)

 -河口や海の底で待ち構えていてもろもろの禍事・罪・穢れを飲み込む

★気吹戸主神(いぶきどぬし)

 -速開都比売神がもろもろの禍事・罪・穢れを飲み込んだのを確認して根の国・底の国に息吹を放つ

★速佐須良比売神(はやさすらひめ)

 -根の国・底の国に持ち込まれたもろもろの禍事・罪・穢れをさすらって失う

 

この四柱の禊祓での役割を見ると、実はそれぞれが、素盞嗚尊の要素を表しています。

 

速開都比売神は海の女神ですが、素盞嗚尊が最初に任された所領は海でした。

特に「呑み込む」というイメージは、台風荒れ狂う海が、あらゆるものを呑み込むという、素盞嗚尊に通じるでしょう。

 

気吹戸主神は風と黄泉比良坂(根の国・底の国)を司りますが、素盞嗚尊は嵐の神であると同時に、大国主命と対峙した際には、黄泉比良坂の支配者でした。

 

速佐須良比売神は名前が素盞嗚尊に似ているだけではなく、根の国・底の国を統べ、しかも素盞嗚尊が高天原での地位を失い、地上をさすらったのと同じように失っています。

 

つまりこの三柱は、古事記で素盞嗚尊に統合された、禊祓の顕現と言えます。

 

そして瀬織津比売神には、天照大神に仕えていた織女あるいは巫女、或いは素盞嗚尊の狼藉を受けた天照大神自身の荒御魂、等の説があります。

 

つまり瀬織津比売神には、天照大神と素盞嗚尊を橋渡しする存在、というニュアンスが感じられます。

 

いわば天照大神が自ら受けてしまった穢れを、瀬織津比売神に化身して禊ぎ、それを素盞嗚尊が、速開都比売神・気吹戸主神・速佐須良比売神の三段階に化身して浄化する、とも言えます。

 

 

参考文献:

 

 

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