『犬神家の一族』と接したことがあれば、野々宮珠世や金田一耕助といった主要キャラは、覚えていることでしょう。

 しかしもう一人、事件について決定的な情報、そして珠世の危機を知りながら、原作では金田一耕助と会うことすらできず、なんの象徴も与えられないまま毒殺された、被害者ゼロ番目と言える、若林豊一郎弁護士の存在は、あまり印象的でないかもしれません。

 彼のキャラクターを、予言の主舞台である中東情勢に置き換えるなら、中東戦争以前に発言権を封じられて殺され、しかもそれ が欧米の思惑だった国々、つまり枢軸国を指すでしょう。

 特に日本は、日ユ同祖論など、欧米にとって脅威とのある情報を持ち、しかも近年の中東諸国との経済協力などを見ても、中東和平に影響力があるのではないでしょうか。

 

 

 そして2019年6月13日、安倍首相のイラン訪問のタイミングで、ホルムズ海峡で日本の資源船がミサイル攻撃を受けました。

 ここで日本が安易にイランを非難すれば、この攻撃を仕組んだもの達の思惑通り、日本の発言権はどんどん縮小してゆくでしょう。

 犯人はイラン政府ではありません。現にそのニュースは出てきています。

タンカー攻撃、自作自演だった。見えてきたトランプ政権と実行組織のつながり=高島康司【リンク】

 

 現に、イラク戦争では、自衛隊まで出した日本は、巨額の債権放棄を強いられ、実質的な敗 戦国となりました。

 そして大量破壊兵器など、アメリカがかけた容疑が捏造だったことが明らかになる中、チェイニー副大統領が CEO を務めていたハリバートン社は、イラクの油田支配で優位に立ち、株価も500%上昇しました。

 過去に真珠湾攻撃やトンキン湾事件、そして 911 が、その思惑によって作り上げられました。

 

 日本が身の処し方を誤れば、作中の若林弁護士のように、利用された挙句に潰されるでしょう。