半日間違えた | 蓼食う虫も好き好き

蓼食う虫も好き好き

自分が何科のなんという虫かはわかりませんが、時々見つけた蓼を齧ってみたいと思います



   


   じじいになってしまったのか、雨、連休中というのに、

   いつもの朝5時過ぎには目が覚めてしまった


   うだうだ過ごしているところへ親方の女友達が二人来て、

   何と無く酒盛りになった

   おかずだか、つまみだか判らぬものを数品作ってくれて、

   ごはんを喰らって女性陣は帰っていったのだが、

   わたしは焼酎を過ごしてしまい、知らぬうちにおおとのごもってしまった


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   『ごはんだよ』という親方の言葉で眠い目をこすりながら起き上った

   外は雨の音が聴こえている

   あれ、今日は雨は上がるという予報だったはずだ

   予報が外れて今日も休みか、とわたしは朝食の心算で食卓に着いた


   『知らずに寝てしまい御免なさい』と親方に謝り、

   ごはんを食べ進むうちにやっとおかしいなと気づき、まだ今日であることを知った


   完全に半日生き急いでしまった

   昼間の酒で、寝た時の記憶がぜんぜん無いので体内時計がくるったのか


   『こいつ大丈夫か?』と親方は思っただろう

   
   まあよかろう

   長い人生にはこんなことも、一千回や二千回はある


   あわてない、あわてない、だ