タイ人の親方のもとで働き始めて1か月半が過ぎた
なかなかにハードな日々が続き、これの更新も疎かになってしまった
今日は、一緒に働いている若手のタイ人たちが、
『花見』をしたいということで久しぶりの休日となった
労働の中で垣間見たタイ人の姿を、あくまでも極私的な視点から見てみよう
まずは、タイ人の方向感覚或いは、地図の読み取り能力についてだ
入間市の新しい現場にはじめて向かったときのことだ
発注先からは3段階の縮尺の不明瞭な地図がFAXで届いていた
不明瞭ながらも、前もって知らせてくれればそれなりの対処をするのだが、
運転手のこのわたしに『今日は入間に向かう』との声がかかったのは、
材料を仕入れに寄った草加の金物屋をでたときのことであった
昨日までの現場(川越)に向かうばかりの頭しかなかったわたしには
準備のかけらもなかった
それなりの方向はわかるにしても、どの道路を選択したらいいまでは不案内である

川越の現場(仙波町)の屋根から見えた風景
タイ人の親方はなにやら熱心に不明瞭な地図に見入っている
予てから、『東京近辺の地理はほぼわかる』とのたまっていたので、
わたしはすべて道案内を任せることにした
大雑把なあたりに着いたまではよかったが、
例の不明瞭な地図と、車載の地図を照らし合わせてもよくわからない
なにせ新築の現場だから、住所はまだ地図には載っていない
近所の住民らしいひとに2,3聞いてみても、
あそこらへんだろうねえ、という返事しか返ってこない
大都市みたいに何丁目何番地何号という表示ではないから確定できないのである
結局は車を止めて、親方が歩いて探すことに
15分ほど待たされて親方が探し出した現場は、
車を止めたところから距離にして500mは離れていた
よく聞いてみれば親方は463号線と交わる県道8号線だけが頼りだったとのこと
8号線の表示を見落とせばそれまでのことで、結局そのとうりだったのである
そして、現場を確認して帰ろうと発車した直後である
川越に出て16号線で帰るというので、わたしは8号線を左折すべく(463号線の)左車線にのった
左のウインカーを出すと、タイ人の親方とその日同道した若手が揃って
右だという
川越に向かうなら左だ、というわたしになんでも右だという
わたしは、知らないよと念を押しつつ右車線に変更した
行先表示の標識に川越の文字を見、やっとこさ二人は納得し、
わたしは再び左車線に変更した
この一件で判ったのは、タイ人の地図の見方である
地図は通常北を上にした描き方である
それを読み解く能力はある様である
ただ、自分自身が南に向いている時に北を南に置き換えることが出来ない様なのである
道の覚え方は目立つ建物か、道路の形状なんだろう
だから何度か通った道は詳しいが、初めての道は苦手なのである
それ以降わたしは、新規の現場に向かうときは自分自身で確認している
おまけ