ユーロの準々決勝は、フランスとポルトガルのPK戦で、フランスが勝利し、準決勝進出を決めました。

 

その後に、感動的なことがありました。フランスのグリーズマンが、フランスの選手にお祝いに行く前に、クリスティアーノ・ロナウドに握手しに行ったのです。勿論、クリスティアーノ・ロナウドもそれに応えていました。互いの国のエース同士。そして、長らくリーガでは、マドリードダービーで、レアルとアトレティコの大エースとして戦ってきた同士、グリーズマンにもクリスティアーノ・ロナウドを尊敬する気持ちがあったのですね。あのシーンには、本当に感動しました。

 

そして、39歳クリスティアーノ・ロナウドが、40歳のぺぺが泣き崩れるのを抱きしめているシーンを見ていると、ジーンとしてきました。

 

クリスティアーノ・ロナウドは、良く泣く選手です。最初に泣いたのを見たのは、2004年自国開催のユーロで、決勝でギリシャに負けた時。人目もはばからず泣きじゃくって、WOWOWの柄沢アナウンサーが「泣くな、クリスティアーノ・ロナウド、君はまだ若い!」という名言を発しました。フィーゴやルイ・コスタ、ヴィットール・ヴァイアやジョアン・ピント、ヌーノ・ゴメスとスターが揃ったチームで、何でギリシャに負けるのか、わけがわからないままでした。そして、あの時は、この泣いている若者が、こんなに大スターになるなんて、思ってもみませんでした。

 

それからも、ワールドカップで負けたといっては泣き、PKを外したといっては泣き、勝っては泣き、負けては泣き、本当に忙しい選手でした。

 

あれから、6回目のユーロ。やっぱりロナウドは、ベスト16で、PKを外した後泣いていました。

 

多分、もうこれが最後なんだろうなあ、と思っていたら、なんとロナウドは、代表続行を宣言しました。次のワールドカップは、41歳、ユーロは43歳です。もう、カズのような選手ですね。ぺぺはどうするんでしょう。

 

さすがに全盛期に比べると衰えているとは思うけれど、やっぱり今でも大物の片鱗は残っています。

 

そういうことなら、グリーズマンにももっと代表を続けて貰って、またふたりの握手を見たいですね。

 

さあ、今日は準決勝。フランスの相手はスペイン。強敵です。フランスは、この大会、何だかなあという展開ばかりで、ぱっとしませんが、エムパペのフェイスガードのせいもあるのかな。あれをつけると、視野が狭くなるそうですから。とにかく、なんでもいいから、フランスに勝って欲しいです。