追悼 山田昌さん | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

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映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

ドラマや舞台で活躍し、流暢な名古屋弁で親しまれた女優・山田昌さんが6月16日、肝細胞がんのため亡くなりました。享年94。

 

山田昌さんは、1930年に愛知県常滑市に生まれ、『おしん』など数々のドラマや舞台に出演しました。

 

80年代から90年代にかけては、ドラマ『名古屋嫁入り物語』のシリーズで花嫁の母親役を務め、流暢な名古屋弁が全国的に有名になりました。  

 

85年には、夫のアマチンこと故・天野鎮雄さんとともに名古屋で劇団「劇座」を結成し、若手俳優の育成に尽くしました。 

 

2021年には、東海テレビのドキュメンタリー『大名古屋狂想曲』のナレーターを90歳で務めていましたが、16日の朝、肝細胞がんのため亡くなりました。

 

名古屋の俳優さんといえば、竹下景子さんだってそうだし、他にも沢山いらっしゃるんでしょうが、地元に根付いた俳優さんと言われると、やはり、天野さんと山田さんご夫妻が一番に思い浮かびます。山田昌さんは、ソーセージのCMでも有名で、「みゃー一本みゃー一本って、いい加減にしとかなあかんよ。うまいでいかんがな」(この通りか、自信なし)の台詞は、今でも脳裏に浮かびます。

 

先に逝ったアマチンさんと共に、安らかにお休みください。