バレーボールネイションズリーグ、女子の日本対カナダ戦。こんな接戦になるとは思ってもいませんでした。見る前から、今日は3-0で勝つだろうと思ってました。そして、今日勝てば、オリンピック決定だそうなので、今日チケットを手に入れるのだろうな、と思いながら、見始めました。

 

1、2セットは、危なげなく取って、あと1セット取ればオリンピック確定。まさか、ここでもつれるとは思いもしなかったです。カナダが俄然力を発揮してきて、3、4セットを取って、フルセットにもつれ、最後、24-24で並びますが、結局カナダに連取されて、最後はバンライクのサービスエースで負けました。いやあ、凄い試合でした。

 

日本には悪いけれど、カナダの方が強かったですね。2セット先取されての逆転だもの。強くなきゃ、出来ない。相手のエースのバンライクとグレイが凄いんです。特に、バンライク。アタックは凄い迫力だし、サーブも強いし、おまけに美人。甘い美人じゃないけれど、知的な美人。もうすっかり、ファンになってしまいました。グレイも、必要なところできちんと得点。こんな大エースがふたりいる国には、小さい日本は勝てませんよ。最後は、実力通りの力負けだと思いました。おまけに、ホームでの熱烈な応援を受けての敗戦ですからね。選手には可哀想ですが、仕方ありません。

 

日本には、やっぱりパワーヒッターがいないですね。古賀選手は、エースだけれど、バンライクみたいな選手を見てしまうと、パワーがどうにも足りない。日本で一番パワーがあるのは、石川選手だと思うんですけれど、スタメンでは使っていたのに、負け始めると下げたまま。ずっと長い間バレーを見ている母が言うんですが、女子の監督は負け始めると、レギュラーを下げて小さい選手を入れて、結局負ける、と。今回もその通りになりました。相手が大きいのに、170cm台前半の選手を並べても無理ですよ。体格がしっかりしていないから、バンライクみたいな選手が渾身のアタックを打ってくると、レシーブしようとしても、吹っ飛ばされてしまいますもの。何度もそんなシーンを見ました。

 

女子で大エースということになっている古賀選手が180cm。モントリオールオリンピックで金メダルを獲った時の、大エース白井選手が180cm。何十年経っても、エースの身長は変わらないんです。

 

女子にも大きい選手はいるんです。昨年のネイションズリーグに参加していた入江まい選手が188cm。身長だけじゃなく、体格も良くて、彼女が大エースに育ったらなあ、と去年は夢見ていました。でも、ピンチサーバーにしか使われず、私は見ていなかったんですが、スポーツニュースで彼女にインタビューしていた番組があって、母が見ていたんですが、泣きながら「何をしていいかわかりません」って言ってたそうです。そして、今年のメンバーからは、いの一番に外しました。去年のネイションズリーグから、我慢して使っていたら、今頃大エースの片鱗を見せていたかもしれない。あの体格だったら、いざという時、どすん!というスパイクが打てたでしょう。何で日本の監督は、大きい選手をすぐに捨てて、小さい選手ばかりにこだわるんでしょう。レシーブは日本の命と言いますが、今は、外国の身体の大きな選手が良く拾います。昨日の韓国戦でさえ、韓国はよく拾っていた。もう決して、日本のお株はレシーブじゃないんです。どうして、それがわからないのかなあ。

 

あと残るは、セルビアとアメリカ戦です。今日の敗戦で、ランキング下にいた中国には抜かれて、アジア第一位の座は奪われました。アメリカは良く知っているけれど、セルビアがどんなチームなのか、見当もつきません。多分、オリンピックには行けると思うけれど、あと全部勝って、他の国の対戦成績も影響を及ぼすようになるんじゃないかなあ。

 

とにかく、カナダのバンライク、凄いですよ!オリンピックで見たい選手です。