昌磨君のファンとしては、がっくりしてしまいました。ショートが本当に素晴らしかったから、フリーもいける!と思ったのですが、やっぱりプレッシャーだったのでしょうか。3連覇という言葉は重いし、男子は女子と違って、4回転を何本跳ぶという世界ですから、ほんのちょっとの心の揺れで、失敗してしまうのでしょう。それにしても、あんなに失敗する昌磨君は、滅多に見たことはありませんでした。ネットニュースで、引退を示唆するような発言も見られた、とありましたが、冗談じゃない!あんな素晴らしいショートが滑れるじゃないですか。イタリアの選手で、26歳で、初めてグランプリシリーズに出た、という選手がいましたよ。同い年じゃないですか。まだまだ、出来る。オリンピックまで続けてください。そうでなければ、私、もうフィギュアに何の楽しみも感じなくなる。真央ちゃんが引退してから、あまり女子に関心がなくなったのと同じになってしまいます。若手がどんどん出てきているけれど、指の先まで神経が行き届いた美しい滑りが出来るのは、昌磨君だけです。

 

イリア・マリニン、4回転の神様、は本当でしたね。最初にクワッドアクセルを決めて、それからも、4回転を決めるわ、決めるわ、いくつ決めたか、数えられませんでした。これからは、マリニンの時代になるんでしょうね。でも、彼だって、失敗することは人間だからあるでしょう。

 

アダム・シャオ・イムファ、ショート19位から3位に上り詰めたのは見事です。そんな例ってありましたっけ?彼は凄く運動能力が高いと思います。それに、プログラムが独特で面白いですよね。凄いと思うのは、バタフライ。ブノワ・リショーの振り付けって面白いですよね。で、問題のバク転をしてしまったわけですが、あれを見た時、遙か昔のスルヤ・ボナリーの抗議のバク転を思い出してしまいました。アダムには、抗議の意味はなかったでしょうが、会場を沸かせたかったのかな?マイナス2点になることを理解してのバク転。競技では禁止されているんですよね。賛否両論がありますが、バク転が禁止だというのなら、マイナス点ではなくて、点をつけなければいいのに。ちなみに、私はキャンディロロのことも思い出しながら、良いものを見せて貰ったと思っています。