名脚本家の山田太一さんが、11月29日、老衰のため逝去されました。享年89。

 

『岸辺のアルバム』は、大人になってから再放送で見ましたが、清純派の八千草薫が不倫する主婦を演じていることにショックを受けました。中流のごく普通の家族なのに、段々崩壊していく様がサスペンスフルでした。

 

『ふぞろいの林檎たち』は、見たことはないのですが、シナリオ教室に通っていた頃、テキストにしていました。4流大学に通っている青年たちの青春を描いた作品でした。

 

NHKで放映されていた『男たちの旅路』も心に残ります。特攻隊の生き残りの鶴田浩二と、現代の若者とのジェネレーションギャップを深く描いた作品。鶴田浩二の存在感が抜群でした。

 

日本アカデミー賞において第14回『少年時代』で最優秀脚本賞を受賞しています。『少年時代』は、主題歌も映画も好きな作品です。

 

日本のTV界や映画に、大きな貢献をされた方でした。

 

安らかにお休みください。