『心』と『復活の日』 | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

銀幕と緑のピッチとインクの匂い

映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

今、すっかりはまっている橋田壽賀子脚本の『心』(BSイレブン)。宇津井健と篠田三郎が兄弟役を演じていて、両方とも好きだった私は昔ウキウキして見ていたものでした。田原俊彦と杉田かおるが出ているところから、大体80年前後なのか、と思っていましたら、道に大きな映画ポスターが貼ってありました。『復活の日』。ずばり1980年の上映ですね。その頃って、たのきんがブレイクする前だったのかしら。同世代なのに、金八先生を見たことがない希少の私はどれがいつ頃のことなのかわかりません。

 

しかし、大好きな草刈正雄が、世界的映画で主演したときはうれしかったし、母なんて、サントラレコードの表紙の草刈正雄の横顔が素晴らしい、と言って、ジャケ買いしていましたよ。

 

さて、『心』は、前にも書きましたが、両親を早くに亡くした山岡久乃、宇津井健、長山藍子、篠田三郎のきょうだいの物語です。山岡久乃が、とんかつ店を営んで弟妹を育ててきたので、弟妹は、長姉になかなか反抗できないんですね。長男の宇津井健は、もう40歳になっているんですが(この頃本当は50歳だと思います)、嫁の来てがいない。それで、山岡久乃があちらこちら探すんですが、何せこんなチャキチャキのお姉さんがいるところには来てがいない、というのが本当のところで……。宇津井健は、小料理屋を営んでいる大空真弓と、実は好きあっているんですね。でも、ふたりとも、店の跡継ぎということで、結婚に踏み切れない。さっさと別居して、互いの店に通えばいいと思うんですけれどね。

 

長山藍子は、数年前にある男と出奔したんですが、その男が出て行ってしまったので、残された子供たちと(これが俊ちゃんと弟)実家に帰ってくるんです。

 

篠田三郎だけは、店には関わっていなくて、大学の研究所で研究を送る日々なんです。この頃、いくつぐらいなんだろう。30を過ぎていると思うんですが、とにかく格好良い!

 

『ふたりの事件簿』でコンビを組んでいた篠田三郎と高岡健二は、格好良かったです。今、どういう風になっているのかなあ。