レ・ブルー、優勝出来ませんでした。敢えて、負けましたとは書きません。PK戦は、引き分け扱いになるからです。そしてまた、PK戦は時の運だと改めて感じるしかありませんでした。

 

前半から、2-0になった時、もう優勝はないと思いました。おまけにデシャンは、得点源のジルーを下げてしまいました。後半も、フランスに得点の入る兆しはなし。ここで、デシャンは、なんとチームの心臓であるグリーズマンさえも下げてしまいます。確かに、この日のグリーズマンは、このW杯で初めて仕事をさせて貰えませんでした。でも、彼あってこそのレ・ブルー。不安しかありませんでした。

 

でも、フレッシュな選手が入ったことで活性化したのでしょうか。すっかりあきらめていた後半20分過ぎに、エムバペがPKを決めて、さらにその一分後、豪快なシュートを決めて、なんとフランスが追いついたのです。いやあ、信じられませんでした。1分で2点???君は、ジダンか、と思ってしまいました。

 

試合は延長へ。先に点が入ったのはアルゼンチン。結局負けるのかと思ったら、まさかのPKでエムバペが同点。

 

いろんな試合を見てきましたが、こんな試合見たことがない気がします。それも、W杯の決勝です。両者、一歩も引かず、PK戦へ。そして、フランスが2本止められて、万事休してしまいました。

 

凄い試合でした。ハラハラ、ドキドキ、神様お願い、いろんなことを思いました。結果的には、吉と

出たデシャンの采配には驚きました。でも、PK職人のグリーズマンは、やはり残しておいた方が良かったと思います。PK戦の行方が変わったのではないでしょうか。

 

ふと、アルゼンチンのベンチを見れば、パブロ・アイマールの姿が。懐かしい。アジャラさんも、サムエルもスタッフに入っているんですよね。サムエル以外は、バレンシア黄金期のメンバーです。

 

アルゼンチンは、その前のPK戦でも勝っているので、PK戦に持ち込みたくなかった、というのが本音です。延長終了間際のシュートが決まっていたら……。言ってもせんないこと。

 

レ・ブルーは頑張りました。よく追いついて、引き離されてもまた追いついて、頑張りました。誇りに思います。

 

マクロン大統領も、哀しかったり、喜んだり、忙しかったようですね。終了後は、ピッチに出て、選手を慰めていました。せっかくカタールまで来たんだから、自分の手で、自国の選手に金メダルを渡したかったでしょうね。

 

選手の皆さん、お疲れ様でした。次は、ユーロですね。ここでは、優勝してください。