2019年12月12日、ダニー・アイエロが逝去しました。享年86。

 

イタリア移民の両親のもとに生まれ、軍隊経験もあり、除隊後様々な仕事をして生活していました。30代半ばの頃、ナイトクラブで用心棒として働いていましたが、司会者が現れなかったために、急遽代役で舞台に立ったところ、それが好評で、演劇への道を歩むことになったという変わった経験の持ち主です。

 

1970年代初頭から映画に顔を出すようになり、73年ロバート・デ・ニーロ主演の『バング・ザ・ドラム』で映画デビュー。74年の『ゴッドファーザーPART2』では、印象的なトニー・ロサトを演じています。84年の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』にも出演。

 

『カイロの紫のバラ』『ラジオ・デイズ』など、ウッディ・アレン映画にもいくつか出演。87年の『月の輝く夜に』で、シェールの婚約者役で注目されました。89年の『ドゥ・ザ・ライト・シング』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされています。

 

 

92年には、ケネディ大統領を暗殺したとされるリー・オズワルドを暗殺したジャック・ルビーを、同名映画で演じました。

 

94年の『レオン』では、バーみたいなところを営むレオンの仲介人を演じて、強い印象を残しました。最後にも出てくるあの人です。

 

容貌から、暗黒街の印象が強いですが、色々な役を演じられる役者さんでした。

 

安らかにお休みください。