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AUGUST RUSH
２００７年アメリカ映画 １１４分
監督 カーステン・シェリダン
出演 フレディ・ハイモア ケリー・ラッセル ジョナサン・リス＝マイヤーズ ロビン・ウィリアムス テレンス・ハワード ウィリアム・サドラー レオン・トマス三世 アレックス・オローリン
ニューヨークの養護施設でずっと育ったエヴァン（フレディ・ハイモア）は、いつか両親と会えるものと信じていた。施設を抜け出したエヴァンは、元ストリートミュージシャンのウィザード（ロビン・ウィリアムス）に引き取られる。ウィザードは、家のない少年少女を集め、ストリートミュージシャンをして稼がせていた。ウィザードは、エヴァンの持つ類まれなる音楽の才能に気付き、オーガスト・ラッシュとして売り出そうとするが……。
一曲の音楽が、次の音楽を呼び寄せ、その音楽が次を呼び寄せる、そんな映画です。とにかく音楽が素晴らしくて、音楽の持つ魅力を最大限に放った映画です。
１１年前、新進チェリストだったライラ（ケリー・ラッセル）は、ロックミュージシャンだったルイス（ジョナサン・リス＝マイヤーズ）と運命的な出会いをします。しかし、ライラの音楽家としての将来を潰したくないライラの父親（ウィリアム・サドラー）に、無理やり別れさせられます。この時、ライラのお腹には、新しい生命が宿っていたのでした。
施設を飛び出したエヴァンが、ニューヨークの街で耳にするものが凄まじいです。車の音、犬の鳴き声、地下鉄の音、ビニール袋の舞う音、何もかもが彼の前では、ひとつのオーケストラになってしまうのです。音楽の教育を受けたこともないエヴァンは、正真正銘神童だったのでした。音楽に接する時の彼の、恍惚とした笑顔が素晴らしく、ついこちらも笑顔になってしまいます。
ロビン・ウィリアムスが悪役で、家のない子供たちを働かせて、お金を巻き上げるのです。『オリバー・ツイスト』のフェイギンそのものです。ただ、彼が、エヴァンの音楽の才能を見出すのです。
ストーリーは、まあご都合主義と言ってしまえば確かにそう。オーケストラにロックに口笛に、音楽を生み出すは何でもいいってこと。ハイモア君が、ギターを叩いて音を出すのに感動しました。それから、仲間のレオン・トマス三世君の歌声が素晴らしかったです。
それから、『Hawaii Five-0』のアレックス・オローリンが出ているのも嬉しいところでした。
音楽がお好きな方なら、見て損はないかもしれません。
トレイラーです。