『メッセージ・イン・ア・ボトル』 | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

銀幕と緑のピッチとインクの匂い

映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

メッセージ・イン・ア・ボトル [DVD]/ワーナー・ホーム・ビデオ
¥500
Amazon.co.jp


MESSAGE IN A BOTTLE

1999年アメリカ映画 WB カラー 131分

監督 ルイス・マンドーキ

出演 ケヴィン・コスナー ロビン・ライト・ペン ポール・ニューマン ジョン・サベージ イリアナ・ダグラス ロビー・コルトレーン



新聞社に勤めるシングルマザーのテリーサ(ロビン・ライト・ペン) は、休暇で訪れたマサチューセッツの海岸で手紙の入った瓶を拾う。手紙に書かれていたのは、キャサリンという女性への愛の言葉だった。それを、テリーサの上司であるコラムニスト、チャーリー(ロビー・コルトレーン)が記事にしたところ、大反響が巻き起こる。手紙に心打たれたテリーサは、手紙を書いた人物を探し求める。ノースカロライナ海辺に住むギャレット(ケヴィン・コスナー)がその人だった。テリーサは、ギャレットに会いに行くが……。



泣かせる話ならこの人、ニコラス・スパークス原作の映画化です。



海岸で拾った瓶に、一通の手紙が入っていた、というところから、とてもロマンティックです。そんな瓶を拾ったらワクワクしますよね。さらに、そこに書かれている内容が、キャサリンという女性への深い愛の言葉。あんな恋文を貰ったなら、多くの女性がそれだけでノックアウトされてしまうでしょう。何だかんだ言っても、女性はロマンティックな話が好きです。



新聞社に勤めるテリーサが、休暇から帰り、その話をしたところ、上司が勝手に記事にしてしまいます。テリーサは怒りますが、その反響が凄いんですね。キャサリンへの他の手紙を拾ったと、同封してきた人もいます。テリーサは、手紙を書いた男性に大きな興味を持ち、色々な手を使って、男性を探し出します。そして遂に見つけた男性ギャレットに、無謀にも会いに行くのです。ふたりは顔を合わせ、とんとん拍子に親しくなりますが、テレーサは、手紙が縁でギャレットに会いに来たことは伏せてあります。そして、ギャレットに近づけば近づくほど、彼の亡き妻キャサリンへの愛情の深さを感じるのです。



主な舞台は、海辺です。ギャレットとテリーサのセイリングのシーンが美しいです。優れた画家でもあったキャサリンの絵も素晴らしいんですね。特に、日が沈む頃のヨットの絵。真っ赤な夕日に映えるヨット。ギャレットは、こうしたキャサリンの絵をどうしても手放せません。



主演ふたりもいいのですが、やはり光っていたのは、ギャレットの父親役のポール・ニューマン。渋いです。息子への提言も朴訥ながら、実に素直なもので、父親自身も抱えていた苦慮がにじみ出ています。年取ってもいいですね、ニューマン。



それから、亡きキャサリンの弟、つまりギャレットの義弟役で、私の好きなジョン・サベージも出ています。いきなりダイナーで喧嘩を始めるし、困った奴かと思いきや……。実は、主人公二人の恋愛より、キャサリン号を作っているところにやってきたジョン・サベージが一番泣けました。でも、彼ほどの演技達者がこれだけの出演では勿体なかったです。



原作を読んでいないので何とも言えないのですが、原作を読んだ方は、原作の方が良いという意見が多いようです。確かに、映画では、えっ?というシーンがあるのも事実。まずは、映画を見てから、原作を読むといい作品かもしれませんね。ポール・ニューマンとジョン・サベージに注目です!



トレイラーです。