『美女と野獣』TVドラマ | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

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映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

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 美女と野獣、第3弾です。1987年から90年まで放映されたテレビドラマです。日本ではNHKで放映されたので、ご覧になった方も多いのではないかと思います。


 ニューヨークに住む弁護士のキャサリンは、ひょんなことからヴィンセントに出会います。ヴィンセントは、ライオンの顔をした青年。最初は驚きますが、彼の知的で誠実な人柄にキャサリンは惹かれていきます。ヴィンセントは育ての父や他の仲間と一緒に、ニューヨークの地下に住んでいます。それは、地下鉄をつなぐ駅の途中に築かれた小社会なのでした。


 キャサリン役がリンダ・ハミルトン。『ターミネーター』のサラ・コナーですね。そして、野獣のヴィンセント役がロン・パールマンです。ヴィンセントの育ての父で、地下社会の統率者をロイ・ドトリスが演じていて、良い味を出しています。


 この作品で一番素敵なのは何と言ってもヴィンセントです。ロン・パールマンは、『薔薇の名前』などで素顔を見た方も多いと思います。見かけは野獣とは言っても、ライオンの精悍なお顔で、ふさふさのブロンドのロン毛が結構格好良いのです。そして、何と言っても、キャラクターが素敵です。知的で、寡黙で、愁いを含んで、しかしキャサリンが危機に陥ると、すぐに駆けつけて助けてくれる正真正銘の王子様なのです。
 こんな素敵な人を好きになるな、という方が無理です。私も、ヴィンセント素敵ラブラブと思った一人でした。


 アメリカでは大ヒットしました。女性たちのヴィンセント人気はすさまじく、ヴィンセントが死ぬエピソードになっているという噂が流れるや否や、「ヴィンセントを死なせないで!」という投書が殺到したとか。キャサリンが危機に陥ると、それが本能的にわかり、地下鉄の屋根!に乗って、すぐに駆けつけてくれるのです。日頃は物静かなのに、戦えば滅法強い。そりゃあ、女性の憧れになるのも無理ありません。


 毎週、楽しみに見ていたドラマです。再放送を熱望します。