ビジャとチリ落盤事故のお話 | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

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映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

 試合見ていないし(結果は知っているけれど)、他の試合も見られないし、今晩放映の試合だって見られそうにないドロドロの気分の中でちょっと見つけた良いお話です。でも、バレンシア話題として書けないのは淋しいなあ。


 チリで起きた落盤事故で、坑内に閉じ込められた33人の方の安否は私としても気になるところです。炭鉱と言えば、私にとってはジョン・フォード監督の『我が谷は緑なりき』の世界でして、自分自身が経験あるわけでもないのに、どことなく郷愁を誘われるという、とても他人ごととは思えない世界です。いや、私の話なんかはどうでもよいのですが、ビジャが、その閉じ込められた方々と家族の方に激励のメッセージ入りユニフォームを贈ったという話が載っておりました。


自身も鉱山の町で育ち、父や祖父も鉱山で働いていたというビジャにとって、チリでの事故は他人事とは思えなかったのだろう。“頑張れ、鉱夫たち ”とマーキングされたバルサのユニフォームに、シンプルに“強く、元気でいてくれ”という直筆のメッセージを書き添えた。そして、このユニフォームがスペインの“Mundo Deportivo”紙の協力によって現地に送り届けられたのだ。(livedoorスポーツより引用)


 その人たちがバルサファンじゃなかったらどうするんだい?って話は置いておいて、ユーロとワールドカップ得点王(この話、本当はどうなったの?)から自分たちに激励メッセージを貰うなんて、ちょっと元気が湧いてくるのではないでしょうか。閉じ込められた方々の中には、かつて代表メンバーだったという方もいるそうですし、先日の南米予選を見られるようにしてあげたらしいですよね。やっぱり、サッカー好きの国民性なんでしょうね。救出に4カ月もかかるなんて、気が狂いそうなので、本当に少しでも早くどうにかしてあげて欲しい。私には何の知識もないけれど、どうか世界中のその道の頭脳が集まって、少しでも早く救出してあげて欲しいと思います。


 リーグも始まって、代表戦もあって、CLも始まるという自身も忙しい中で、チリの大変な状況下にある人たちにまで思いを馳せられるビジャって、やっぱり素敵です。さすが、ビジャです。良い奴だなんてことはとっくの昔からわかっていたけれど、ほろり…。バレンシアの選手が獲れないならば(一応、このお断りつき)、今シーズンのピチーチ獲って良いからね、ビジャ。