前回までの『LOST』第16回「最期の言葉」 | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

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映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

 ソーヤーがやたらとイノシシに襲撃され、持ち物を奪われた挙げ句、ジャングルの中にばらまかれるという不思議な、ついでにちょっと笑える事件が多発していました。切れたソーヤーは、イノシシ狩りに出かけます。前回、イーサンを捕まえるためにジャックが渡した銃をソーヤーが返さないことから、銃を取り返す役目を担ったケイトがそれに同行することになります。夜のジャングルで、たき火をたきながらそれぞれの過去をうち明けるゲームをする二人。その中に、「人を殺したことがある」というものがあり、ソーヤーもケイトも選んだ答えはイエスでした。


 犯罪?仲間から、仇と目する相手がオーストラリアにいると聞いたソーヤーは、はるばるやって来ます。目的の相手は、海岸沿いでエビを料理する屋台を開いており、訪れたものの気さくな様子に殺すことが出来なかったソーヤーは、酒場で一人酒を飲みます。そこで出逢ったアメリカ人男性は、アメリカで外科部長をしていたが今は落ちぶれてここにいることをうち明けます。その男こそは、ジャックの父。彼の言葉に触発されたソーヤーは、再びエビの男の元を訪れ銃を構えるのですが……。


 自分の持つ銃をジャックに返したソーヤーは、その時にジャックが発した言葉が、酒場で出逢った男性と同じだったことから、あれがジャックの父親だと気付くシーンで話は終わりました。ソーヤーは知ってしまったのですね。恐らくジャックさえ知らない父親の姿。息子に電話したくても出来なかった父親の姿を。


 ジャックの父親を演じているのはジョン・テリー。チェルシーの選手と同姓同名ですね。ジャック役マシュー・フォックスに負けない長身で1m88cm。ロマンスグレーの素敵なおじさまだと思います。78年にテレビシリーズ『SOAP』にゲスト出演して、キャリアをスタートさせます。その後、87年の『フルメタル・ジャケット』で、マシュー・モディンが配属される軍隊新聞部(のようなもの)の編集長を演じて注目されました。若い頃も格好良いのです。『白銀に燃えて』などにも出演し、『ER』第1シーズンではスベティック先生を演じました。『24』のセカンドシーズンでは、お金持ち一家の主人、今回のヒロインとも言えるケイト姉妹の父親を演じていました。これは目立っていたので、思い出す方も多いのでは?そして、『LOST』大作ミニシリーズ『INTO THE WEST』にも出演しており、今とっても乗っている壮年俳優の一人ではないかと秘かに思っています。



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