コンフェデ杯 決勝 | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

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映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

 アルゼンチン、負けました・・・。ブラジルは前半から飛ばしてくれました。早々のアドリアーノの1発に続き、カカ、ロナウジーニョ。スターそろい踏みで、ゴールネットを揺らし続けます。アルゼンチンの堅固なディフェンスがあんなに簡単に崩れるとは思いませんでした。おまけに、アルゼンチンの攻撃も今ひとつ機能しません。思わず、ああ、クレスポがいたら、と考えてしまったのでした。


 やっぱりアルゼンチンはチーム全体に体の重さや不調さが目立っていたように思います。中2日は、頭で考える以上にきつかったのでしょう。監督は、精神面でカバー出来ると強気の発言でしたが、体は正直です。日程のきつさを指摘されるコンフェデ杯ですが、それが露呈されたように思います。せめて後1日間があれば、もう少し競った試合にはなったと思うのですが・・・。


 と、アルゼンチンを応援していた者としては、どうしても「たられば」が出てきてしまいます。グループリーグでは調子が悪いと言われていたブラジルが、ここに来て絶好調にコンディションを持ってきたことが勝利の最大の要因だったかもしれません。決勝にコンディションを合わせるって、口で言うのは簡単でもそう思い通りに出来ることではありません。それを成し遂げたのは、ブラジルに強いプロ根性があったから、確かな技術に裏打ちされていたから、先にW杯出場権を手にしたアルゼンチンに負けたくなかったから。ま、様々あるでしょう。


 後半にアイマールが見事なヘディングを決めてくれたことは慰めでした。準決勝と決勝を見る限りでは彼はコンディションは良さそうに見えるのですが、どうしてもっと早くから使わないのでしょう。いやそもそも何故スタメンで使わない!?彼の技術と才能を高く評価してしまうのは、私がバレンシアファンだからなのでしょうか。


 欧州サッカーを見ていて何が辛いって、死ぬ気で布団から身を引きはがして、眠い目をこすりながら早朝からテレビにかじりついているのに、ごひいきのチームが負けてしまった時ですね。1日がすっかり暗い気分になってしまいます。かくして、コンフェデは終わり、暗い1日が幕を開けたのでした(苦笑)。