研修会のブログ

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横浜ラポールで行われるヘルパー研修会・勉強会の様子をお知らせします♪

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~テーマ~

「感染予防について」

スタンダード・プリコーション

(標準予防策)

 

「個人情報保護法について」

 

 

 

講師    訪問看護リハビリステーション リライフ

管理者:野口恵子氏  看護師:尾仲亮良氏

 

標準予防策は,感染症の有無に関わらずすべての患者のケアに際して全てに適用する予防策である。標準予防策は,利用者様の血液、分泌物、排泄物、あるいは傷のある皮膚や,粘膜感染の可能性のあるものとして対応することで,利用者様と現場担当者双方における感染の危険性を減少させる予防策である。

 

◎手指消毒

1処置、1手洗いを基本とする。石鹸を使い充分に手洗いをし、水で洗い流す事によりウィルスは大幅に減少する。手を拭く際にはペーパータオルで都度使い捨てるか個人用を用意する。

ヘルパーさんとして活動しているなかでの基本の対策です。消毒液だけする方がいますが、必ず手洗いをしてから消毒液を使用してください。

☆☆皆さんで手洗いの手順を実践☆☆

●汚れが残りやすいところ爪の間や親指周り、手首、手のしわなどを念入りに手のひらをよくこする手の甲を伸ばす様に擦る親指と手のひらをねじりながら洗う手首も忘れずに●30秒が目安です

 

◎環境対策・リネンの適切な取扱い

リネンは血液体液分泌物や排泄物が付着するので基本的に本人用と別処理が望ましい。

※感染性胃腸炎などは効果のある洗浄消毒液を使用する。次亜塩素酸ナトリウムが効果的。家庭用だとキッチン用のハイターが良いが洗濯用は酸素系なので効果はない。感染性胃腸炎の可能性がある場合、下痢便や嘔吐物の処理には撥水加工のある使い捨てできるエプロンが良い。

 

◎防護具の適切な使用(使い捨てエプロン)

使用後の処理方法として、飛散したものを触らないこと。エプロン表側は汚染面なので触れないように。

●首の部分を持って身体の前に強く引き、首ひもを切るエプロンの表側が内側になるようにして腰ひもの高さまで二つ折りにする表側を触らないように注意しながら両手でエプロンの裾をすくい上げる表側が内側になるようにまとめる引っ張り丸めて捨てる

 

◎手袋(使い捨てグローブ)

外す時は片方の手袋の袖口を掴む掴んだら手袋を裏表逆になるように外していく手袋を外した手を反対の手袋の袖口に差し込む裏表逆になるよう外す外した手袋はすぐに破棄する


◎呼吸器衛生・咳エチケット(マスク)

マスクを外す時は、手で汚染面(外気に触れている面)を触れないように注意する。

●外す時は、耳かけから外す。その後、手洗い・手指消毒を行う。

 

※自分達が触ってしまって他の利用者様に感染させてしまうルートにならないようにするのが大事

 

≪新型コロナウイルスを防ぐには≫

厚労省からの資料とともに、質疑応答していただきました。標準予防策を徹底し、自分を守り、利用者さんを守っていけるように。利用者さんに症状があれば、必ず報告をしてください。情報を周知し、気をつけてもらいたいと思います。リライフの皆様、ありがとうございました。

 

 

個人情報保護法について

リライフの田中氏作成の資料を配布

訪問介護の現場では、利用者様の個人情報も知り得る事も多いので、個人情報の取扱には十分注意することが必要である。

 1988年に個人情報保護法が公布されたのは当初行政機関向けだったが2005年に民間も含め全面施工と

なり「プライバシーポリシー」ともいわれ病院等でもホームページなどに掲載され始めた。

2017年に個人情報保護法が改定され、スマートフォンやインターネット等の情報通信技術がかなりのスピードで発達し、当初想定されなかった様々な問題が出てきて国民の安全、安心の向上を実現するために改定された。

 

※小規模事業者も対象となる(以前は5,000件以上規模の事業者のみ)

※取扱業者の記録の義務化

※オプアウト(当事者の同意があれば個人情報の利用ができる)による第三者への情報提供の明確化

☆☆今回の改定で現場の方々が知るべきポイント☆☆

※ 個人情報の内容を正確に理解しておく(生存する個人に関する情報で氏名・生年月日など)

※ 本人の人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴、本人に対する不当な差別、偏見などその他の不利益が生じないように取扱いに特に配慮を要するものとして政令で定める記述等が含まれる個人情報に注意する

・社会的身分⇒出身地、非嫡出子であることなど

・病歴⇒過去の病歴については、現場の方々には重要情報ですが取扱いは慎重に。

 

 

 ~~研修会を終えて~~

今の時期にとても為になった。気になっていたことが聞けて良かった。との声をいただきました。

 

※次回の研修会は323日(月)を予定しておりましたが、昨今の事情を踏まえ、中止といたしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テーマ

≪福祉用具の活用方法・使用体験≫

講師

パラマウントベット株式会社/山本大智氏

パラマウントケアサービス株式会社/内藤氏・宮澤氏

 

 

① 《開会の挨拶》 18:20

  ・会社経営理念・経営方針の唱和・講師紹介挨拶

  ・講義内容(ベットの寝位置及びポジショニングの重要性、クション活用による体圧減少効果等)

 

② 《ベット寝位置について》

  ・ベット背上げ時の身体にかかる負担減少と介助者の負担軽減対策(背抜き、尻抜き等)

   褥瘡予防ケアの負担軽減から、ベットの寝位置を把握しておくことが大切である。

   寝位置の目安として大転子部分をベットが背上がる中心軸に合わせる事。ベット側面にテープ等を利用して印をつけて置くことで目印となり寝位置のポジショニングが取りやすくなる。

 

③ 《褥瘡予防を体圧分散センサーを用いて体感する》

  ・マットレス上部に体圧感知センサーシートを敷いてデーター分析画像を確認しながら体感する事で、どの部分に体圧負荷が多くかかっているかを目視しながら体圧減少効果を検証。

   体位交換器(バナナターンクッション)を活用し、体圧面積が大きくなる背中、お尻、足の下部へ敷き込ませる事により体圧が分散し減少する。

~講義終了~19:20

~各種福祉用具各自使用体験~19:20

 

 《ベット・マットレス・車いす・歩行器・クッションその他使用体験》

  ・ベットでは、楽匠Zとレントシリーズで背上げ時、身体にかかる負荷の違いを体験。

   楽匠Zの特徴は背上げ機構にあり、ベット全体を傾かせ動きを加える事で、身体のずれや圧迫感を大幅に軽減する事が可能である。

 

  ・レントシリーズの特徴は他社にはないカラー色を採用、ピンク、ミントグリーン、サンドホワイトといったシリーズとなっている。又最大の特徴は省スペース仕様で、ベット内側のスペースは狭くせずに外側ボードの厚みを減少させて従来品と比べ全長が130mmも短くなっている。

   モーター用電源コードもL型コンセントのなっている為、出っ張らず邪魔にならない形状である。

 

 ・マットレスはエアー仕様とウレタン仕様で寝心地の違いを体験したり、体圧分散シートを敷してクッションを利用し、体圧負荷がかかっている箇所が分散しているのを画像で確認しながら体感。

 ・車いすは実際にスロープを利用して傾斜をつくり、車いすと電動アシシトで押す力の違いなど操作体験を行った。傾斜はスムーズに押せるが、やはり体の大きな利用者様の場合を想定し段差乗越えに体験をして頂きましたが、苦戦されているヘルパ-の方もおりました。(使用体験車いす→ギャラクシー、ウルトラ、アシストホイールライト、ラクーネ)

 ・歩行器は買物かごが載せられる歩行車やしっかり腕をのせて安定した歩行姿勢を保てる歩行器、上り坂でアシスト、下り坂では自動減速する電動アシスト歩行車の使用体験を行なって頂きました。(使用体験歩行器→イコットエアー、テイコブリトルワゴン、RT2、アイルルーブX)

 

~研修会及び勉強会終了~20:00

~研修会を終えて~

 限られた時間で福祉用具を準備して頂いたパラマウントベットメーカーの皆様に感謝申し上げます。

 ヘルパー様の方々も使用体験を行なって頂いた事で、こんな仕様の福祉用具があることにうなずいておられる方や、福祉用具相談員や、メーカーさんにこんな仕様のものがあればもっと利用者様の為になる提案などご意見を頂く事ができました。利用者様、介助者の負担軽減にしっかり目線をおとし、各福祉用具メーカー、協力会社と共に新商品を発掘し、商品提案を行なって参りたいと思います。本日は有難うございました。

 

 

 

テーマ 『手話を学んでみよう』

講師・神奈川県聴覚障碍者連盟

一般社団法人横浜市聴覚障碍者協会

井上良貞様 新中理恵子様

 

 

◆井上講師の生い立ち

生まれて間もなく皮膚の病気で注射をし、耳に影響がありその後聴力を失ってしまう。

後にろう学校に入学し声を出す教育を受けてきた。当時は手話ではなく口話教育であった。

◆聞こえない、聞こえにくい人の事をいうが、伝え方にはいろいろある

・口話教育⇒読話(相手の口の動きや表情で読み取る)

・発声

・補聴器などで訓練(以前はかなり高価で大きかった為持てる人が少なかった)

 ※手話教育は明治11年~昭和11年までに行われていた。

◆聴覚障碍者とは

・ろう者・失聴者

・中途失聴者…補聴器などで聞こえる方もいればそうでない方もいる

・難聴者…中途失聴者と同様

・盲ろう者…視覚も聴覚も失っている方

◆聴覚障碍者のコミュニケーション方法

・手話

・身振り

・口話(くちびるの動きによって表現する伝え方)

例えば「飴と雨」、「たまご、たばこ、なまこ」など口の動きが同じものが多数あり限界がある。

わかりづらく井上先生も喧嘩になる事があったという。以前手話は使うなと教わっていた事も。

・筆談 楷書でよみやすい字を書く。文はできるだけ短く、具体的に。流行語やカタカナなどは避ける。

あいまいで誤解されやすい言い方は避ける

 *これは一切君の責任でやれ⇒ひときれなのか、いっさいなのか?「これはすべて君の責任でやれ」

 *810分前に来て下さい⇒810分前なのか7分前なのか曖昧なので「750分に来て下さい」と伝える

・空書き(空中で字を書く)

・指文字(手のひらに指で書く)

・補聴器(人口内耳)など

◆聞こえる人との違い                                      

 ・後方から声を掛けられてもわからない

 ・後方からの自転車のベルなど聞こえない

 ・WCのドアをノックされてもわからない

□・FAX・メール・TV電話をよく使う

 ・機械等の異常音が判別できない

 ・乗り物の車内放送は聞こえない

□・ドアを静かに開閉するのが苦手

□・声の音量を調節するのに苦労する

 ・窓口などで呼ばれても聞こえない、わからない

 ・見た目だけではわからないため誤解されることがある

 ・お金など落し物があっても気づかない、などなど…

そうだったのか…と気付く事が多かった。

◆手話とは

 ・イメージなどから創られている

 ・見ることばである

□・難しいと思わずに、どんどん使ってみる

□・手の形で色々な表現ができる

□・ふだんから皆が使っている身振り・手振りで、100150語使える

 

手話のメリットたくさんあります!

 ☆美容にいい(顔の表情をたくさん使うので顔の筋肉が鍛えられるそうです)

□☆リハビリの一つである(手話で片麻痺が軽減される)

□☆認知症予防になる(手を使う事が良い)

 ☆歴史を学べる(横浜という手話は髭を剃刀で剃る仕草から生まれたそうです)

 ☆内緒話が出来る

 ☆騒音の中でも会話ができるなどなど

 ☆表情の豊かさ、創造力

 デメリット     

☆分かりづらい、覚えるのが大変など

 

 訪問でよく使用される言葉などを手話で実際やってみました。

☆おはようございます、こんにちはなどの挨拶(指だけでも通じるそうです)

 ☆痛みはありませんか?

 ☆薬の飲み忘れはありませんか?眠れましたか?など

◆数字はそろばんから参考にされている

◆掃除、洗濯、調理、トイレなど身振りで通じる手話もたくさんあるそうで

 バナナなど皆さんでどのように手だけで伝えられるかを行いました。

 バナナは皮をむく動作をされた方が大半でしたがそれで通じると井上先生よりお話しがあり、難しく考えなくてもその特色をつかんで手を使って伝えることで大丈夫ですとお話しいただきました。

 

・・・・・・研修会を終えて・・・・・・

手話は難しくて覚えられない、未知の世界…と思っていましたが、普段の身振り手振りがそのまま手話に繋がっているものがたくさんあると知り、意外と身近なものに感じる事ができました。また同様に、「手話 = 難しい」と感じている方は非常に多いと思うので、今後もこのように楽しく学べる機会があると、これからの活動もますます幅が広がっていくのではないかと思いました。

 

~ テーマ ~

バイタルサインを知って、

異常の早期発見に繋げよう!

講師    看護師 : 石田 智彦氏

 

 今回は、フィジカルアセスメントにおけるバイタルサインの重要性についてのお話を伺いました。

 

★正常値を知ろう

           ・体温(BT36.5℃±0.5

           ・血圧(BP120129/8084mmHg

           ・心拍数(HR6090/

           ・呼吸数(RR1215/

           ・意識(Cons)清明          

           ・尿量(U/O0.51.0mL/Kg/時以上

★フィジカルアセスメントとは?

   ⇒身体考察・数値と見た目の判断

★フィジカルアセスメントでわかる事:身体の異常の早期発見⇒呼吸の異常・問診・視診・触診・聴診から判断

★触診:全身の状態を手・指でさわって診断⇒皮膚の乾燥・浮腫・圧迫痕の有無、体感熱

★聴診:体内の音を外から聴取⇒呼吸音を聴取し肺音の異常から、疾患がないか確認。

★肺血栓塞栓症⇒別名: エコノミークラス症候群、肺塞栓症とも言われる。

   ⇒自覚症状:息切れ、胸痛、咳等   ・他覚症状・頻脈、チアノーゼ、発熱等

    ⇒急性肺血栓塞栓症の初期症状の多くは呼吸困難・胸痛。

★気道異音(誤嚥):異物による気道閉鎖⇒完全閉塞に場合は数分で意識消失し、約15分で心肺停止に至る。

★消化器の異常⇒腹痛、食思不振、嘔吐・肥満・痩せ、吐下血、下痢・便秘

  ・問診:腹痛、痛みの部位、性状(疼痛・鈍痛等)、急性・慢性・排便との関係、

  ・視診:腹部を十分に露出させ、ひざをたててリラックスさせる

  ・聴診:腸蠕動音の有無、振水音

  ・触診:腹部の振動、圧痛の有無・程度

★腹痛の特徴から予測される重篤な疾患

  ・突然の激痛⇒腹腔内臓器に破裂

  ・周期的な疝痛⇒イレウス(腸閉塞)※高齢者に多い

  ・腹膜刺激症状⇒十二指腸潰瘍 

  ・みぞおちから左肩放散痛⇒心筋梗塞

 

 

  ・食欲不振をきたす疾患:脳・脊椎疾患⇒脳出血     

  ・嘔吐をきたす疾患:

  ※中枢性嘔吐⇒頭蓋内圧亢進、脳の血行障害

    ※反応性嘔吐⇒慢性腹膜炎、心筋梗塞、狭心症

  ・嘔吐物の性状と考えられる消化器疾患:食直後⇒胃・十二指腸潰瘍  

  ・食後数時間⇒回腸・大腸にイレウス

  ・食事と無関係⇒胃癌などの悪性腫瘍

  ・吐血と喀血の鑑別:

 ※吐血(暗い色)⇒嘔吐。食別残渣を含み、色調は暗赤色で、腹痛・下血を伴う

 ※血(明るい色)⇒咳嗽。泡沫を含み、鮮紅色で、胸痛・呼吸困難を伴う

★触診によるアセスメント:圧痛の有無程度を見極める

   ・右下腹部⇒急性虫垂炎

   ・右肋骨⇒急性胆嚢炎

   みぞおち⇒胃・十二指腸潰瘍

★緊急性の高い腹痛とは?

   ・ショックをきたしている⇒意識障害       

 ・腹膜刺激症状がある⇒腹部がカチカチな状態

★脳の異常⇒問診          

①いつから②部位③痛みの強さ④痛みの性質⑤持続的か間欠的か⑥随伴症状 ⑦誘因因子⑧既往症・頭痛歴 ⑨頭部打撲の有無⑩対処法:鎮痛薬内服の有無

★頭痛の性質と予測される疾患

  ・激痛⇒くも膜下出血、脳出血 

  ・拍動性⇒血管性頭痛、片頭痛、高血圧性頭痛

  ・圧迫感⇒脳腫瘍、髄膜炎、脳梗塞 

  ・刺激性⇒三叉神経痛、その他神経痛

★意識障害の原因

  ・器質的疾患⇒頭蓋内に一次的な要因を有している

  ・機能的脳疾患⇒頭蓋外の原因で二次的に脳機能が障害されている

★意識障害の原因疾患…AIUEOTIPS(あいうえおちっぷす)

   Aalcoholism (急性アルコール中毒)

    Iinsulin (インスリン) 血糖値異常

   Uuremia (尿毒症) 

  Eendocrine(内分泌異常)

    Eencephalopathy(脳症)

    Eelectrolytes(電解質異常)

    Oopiate/oxygen(鎮痛薬/低酸素)

    Ooverdose(薬物中毒)

    Ttrauma(頭部外傷)

  Iinfection(感染症)

    Ppsychiatoric(精神疾患)

    Pporphiria(ポルフィリア)

    Sstroke/SAH(脳血管障害)

    Sshock(ショック)

    Sseizure(痙攣)

★瞳孔径・対光反射の評価

  ・瞳孔の大きさ・形はどうか

  ・対光反射はどうか

  ・眼球の動き

  ・瞳孔異常

  ・眼球の位置異常

★頭部打撲した利用者の観察点:

 ・頭蓋内圧亢進とは頭蓋骨内部の圧が、性状上限を超えた状態を言う。

   ・頭蓋内圧上昇⇒全身血圧が上昇⇒脈拍低下⇒拍動が強くなる

   ・これらは頭蓋内圧亢進症状として重要なバイタル変化になる

   ・症状:頭痛、悪心を伴わない嘔吐、目のかすみ、意識障害、血圧上昇

★最後に…大切な事

・「何かおかしい」、「いつもと違う」と感じたら、患者の表情や顔貌、意識状態、姿勢や動作、皮膚状態などを観察し、ただ漠然と見るのではなく、意図的、意識的に観ていく事が重要

~~~~研修会を終えて~~~~

 内容的に、聞きなれない専門用語や体の部位等、かなり難しい印象を受けましたが、ご参加いただいたヘルパーさんはとても熱心に講座を聞いていらっしゃいました。その後質問も多数出ており、とても充実した研修会になりました。このような機会を定期的に設けていただけるとより一層ヘルパーさんのモチベーションも高まるのではと思いました。

 

 

 

~~テーマ~~

認知症・初期集中支援チームの事業説明

 

講師・公益財団法人横浜市総合保健医療財団

横浜市総合保健医療センター 総合相談室

室長 精神保健福祉士 伊藤 美知代 氏

 

横浜市の認知症高齢者数の推移(※久山町研究の認知症有病率を使用した場合)

2015年度 高齢者人口約87万人に対し、認知症高齢者人口は約14万人(約16%)

2025年度 高齢者人口約97万人に対し、認知症高齢者人口は約20万人(約21%)にも増加!

「若年性認知症」とは65歳未満で発症した認知症:働き盛りである事も多く進行が早い。

発症人口も少ないので家庭内で悩みを抱えがち。

~~認知症とは~~

◆単なる老化ではありません

◆誰もがなる可能性がある脳の病気です

アルツハイマー型認知症(50~60%)

=特徴=

*進行はゆっくり・脳全体が委縮していくため、症状も様々・認知症の原因で1番多い

脳血管性認知症(20%)

=特徴=

損傷を受けた場所により症状が異なる・突然発症するタイプと徐々に進行するタイプがある

レビー小体型認知症(20%)

=特徴=

幻視・歩行障害や体の震えなど・症状の変動が大きい

前頭側頭型認知症

=特徴=

発症年齢が若い経口にある(抑制がきかない)。その場にそぐわない行動をとる場合がある

「物忘れの違い」

老化による「もの忘れ」⇒体験の一部を忘れるがヒントがあると思い出したりする。時間や場所などは認識でき、日常生活に支障がない

認知症による「もの忘れ」⇒体験全体を忘れてしまう。新しい出来事は記憶できない。日常生活に支障あり。


~~~認知症の本人の気持ちを考えて理解しよう~~~

 

「認知症の方々は何もわからない」というわけではありません。ご本人も不安を抱えているはずです

~~~認知症の人との接し方~~~

♫ さりげなく様子を見守る

♫ 自然な笑顔で余裕を持って

♫ 声かけはできるだけ1人で(大勢で囲まない)

♫ 相手の視野に入ってから声を掛ける(後ろからの声かけや唐突な声かけはダメ)

♫ 相手と目線を合わせて優しい口調(おだやかにゆっくり、はっきり話す)

♫ せかしたりせず相手の言葉をよく聞く

 

いつまでも安心して生活するために・・・

☆横浜市では認知症初期集中支援チームがあります。☆

・認知症が心配で受診させたいが、本人が嫌がって困っている。

・症状が強く、どのように対応したらいいかわからないなど・・・

看護師、精神保健衛生士、認知症の専門医等認知症の専門知識をもつ専門職で構成されたチームです。

港北区では「横浜市総合保健医療センター」(新横浜)に設置されています。地域包括支援センター及び福祉保健センター高齢・障害支援課が相談窓口となりチームと連携して支援を行います。

 

『抱え込まず相談しましょう』

~~~研修会を終えて~~~

認知症の方が書いている日記を見て驚きました。自分でもわからなくなってきている事をとても不安に思っているのは、この研修を受けるまで考えたこともありませんでした。

誰でも成り得る認知症は周囲の環境も含め、もっと深刻に考えた方が良いと思いましたが、実際には周囲に認知症の方がいないと考えにくいと思います。