靴のパーツの様々なレザー その③
●ヌバックレザーとは?
ヌバックレザーとは、牛の皮の起毛革のことをいいます。
「ヌバックと」は革製品によく用いられる素材で、牛の皮をサンドペーパーなどで
やすりがけして毛羽立たせた、「起毛革(きもうかく)」と呼ばれる加工した革のことです。
「バックスキン」というシカの皮を使うものがありますが、これは希少価値の高いものなので
その代わりに作られたのが発祥と言われているようです。
ヌバックの特徴
毛羽立たせてはいるものの、毛足が短いので手で触れると柔らかく、しっとり感がある
素材です。
マットのような質でありながら厚みがあるので、上品さやあたたかさを感じられる生地です。
皮革製品ではエイジングを楽しむ、ということがありますが、ヌバックにおいても
使い込むほど色が濃くなり光沢も生まれるなど味が出てきます。
ヌバックとスエードの違い
ヌバックはスエードと表裏一体、似ているようで異なります。
使用部位や厚み、高級感や耐久性などで大きく違います。
スエードは革の裏側(床面)、ヌバックは革の表側(銀面)にやすりがけをして
毛羽立たせています。
表側を加工するヌバックの方が十分な厚みがあるために耐久性があります。
またスエードは裏面から削っているため、結構薄いです。
キレイに起毛させるためには薄く削る必要があるためです。
ヌバックは表面を起毛させているため毛足が短いので、なめらかで光沢もあるので、
高級感があります。
ヌバックのお手入れについて
ヌバックのお手入れに必要なアイテムはブラシ・防水スプレー・栄養補給専用スプレーや
ローションです。
まずは、ホコリや砂が起毛の間に入っているものを取り除くためにワイヤーブラシや
馬毛などのブラシを使って汚れを落とします。
そして、泥汚れなどのしつこい汚れにはクリーナーを使います。
泡立てながらブラシで擦り、泡を拭き取って乾かすようにします。
そのうえで擦り傷にはレザー専用の消しゴムを使うのが望ましいです。
次に、ブラッシングで汚れを落としたら、防水スプレーをレザー全身に吹きつけて防水対策を
施すようにします。
最後に、乾燥を防ぎ革を長持ちさせるための栄養補給のために、
ヌバック・スエード専用スプレーやローションなどをすり込みます。
これがレザーのお手入れ手順となります。
これだけできれば万全です。
でもあまりお手入れを重く考えすぎないほうがよろしいかと思います。
あくまで、日々のお手入れの基本はブラッシングだけで問題ありません。
それだけで、ホコリを落とし、毛を立たせる効果があるからです。
ヌバックは厚さがありながら丈夫で、見た目も上品さがあり、なめらかなレザーです。
長く使うためにも毎日のブラッシングは欠かさず行うことが望ましいです。
ぜひレザーシューズを「育てる」楽しさを感じてみてはいかがでしょうか。
以上、今回はヌバックレザーについてご説明いたしました。
お役に立てれば幸いです。
ロイドスタイルで取り扱っているヌバックレザーのシューズはこちらです。


