千本桜のだらだら小説(イン率低め許してちょ★) -3ページ目

千本桜のだらだら小説(イン率低め許してちょ★)

文才など欠片もないあたしの妄想と駄文にまみれた捏造小説的なぶろぐのようなモノです
生暖かい目で見守ってやってくださいm(__)m
尚、この小説はフィクションであり実際の団体、人物、行事等は一切まったくヒトカケラのこれっぽっちもとは関係ありません( ̄▽ ̄)ゝエヘ

どもども千本桜デスヨ♪
小説家志望です★
ってなわけでコイツは↓スニーカー大賞に応募しようかと考えてるブツです(´艸`)
アドバイス、評価等受け付けたいと思います(キリッ
なお、批評とか中傷は受け付けません(ペコ
ではどーぞっ(σ・∀・)σ




君には生まれてから今日までの記憶があるだろうか
あたしにはない
でも一部のことなら覚えている
その記憶には必ずと言っていいほど彼が出てくる。彼に出会う前のことなど覚えてなかった。それほどまでに彼はあたしにとって大きな存在だった
それを理解していなかったその頃のあたしは愚かにも彼は只の自分の友人で、理解者で、対等な存在だと勘違いしていた
彼が消えたとき、あたしは…

音無色葉
おとなし いろは、と読む
年は16 高校1年
彩色高校所属
住所

彩色高校特別教棟西館
第3書庫室

そこにあたしは住んでいる

目が覚めるようなオレンジの光が西から差す夕方、あたしはひとり自室で本を読んでいた。あたしにはもう慣れっこだけどカラスが時折けたたましくないては書庫の床に黒い影を踊らせた
そんな影絵の乱舞に見向きもせず、あたしはあるページで本をめくる手を止めた
「…あった」
空欄になっているクラス名簿の写真
宵闇夜月
よいやみよづき
口の中で何度も呟いてその名を確かめる
一日一回の日課
夜月はあたしの友人だった。今はどこかに行って行方がわからなくなってしまったけど、あたしは夜月が大好きだった
そして最近、夜月が近くにいることを感じていた。一昨日より昨日、昨日より今日、
夜月はどんどん近くに来ている
…ほんとは会わないほうが互いのためなのだけど仕方がない
あたしだって会いたいのだから
冷めかけた紅茶を飲み下しておかわりの作ろうと立ち上がったとき、固く扉を叩かれる音がした
「……」
あたしは無視して別の本を手にとる
あたしと外界を隔(へだ)てるこの壁を取り払うには特別な叩きかたが必要だ。扉の外の人物はそれをしない、つまり一般人である
今度はもっと強く叩かれた
うるさいのでイヤホンで耳を塞ぐ
曲は流さず密閉された耳内の空気の音を楽しんでいるとある一定のリズムが扉の外から聞こえた
…3連符のワルツ…
これを知っているのは一人だけ

「よづき…?」

手から滑り落ちた本を放ってあたしはドアノブにしがみついた
「夜月?!」
蝶番が壊れるかと思うほどの力で扉を開けるのと扉の向こうにいた人物が飛び掛かってくるのとは同時だった
なっ…
「っイロハぁっ!!」
あたしより頭ひとつ高い背
真っ黒なのに艶があってサラサラした髪
一見無愛想なのにあたしを見ると満面に広がる笑顔
あたしを呼ぶ甘えた声…
「夜月…」
宵闇夜月がそこにいた
飛び掛かった夜月は地球の重力に従いあたしに向かって落ちてくる
つまりこのままでは下敷きに…
そう気づいた時、夜月の全体重があたしを押し倒していた
「んーっ…イロハ、ただいま」
痛む体(特に後頭部)に顔をしかめてあたしはのしかかっている元恋人(?)の背中を叩いた
「夜月、痛い」
「へっへー♪」
へっへーじゃないっての
「イロハ」
昔みたいに甘えた声があたしの耳をくすぐる
「色葉色葉色葉色葉色葉っ」
遊んでほしがってる子犬みたいに夜月はあたしの名前を繰り返す。尻尾があればちぎれんばかりに振っていること間違いない。
「…何?」
「やろ?」
や…?
言葉を意味を理解する前に夜月は行動に移った。
無遠慮な手つきで制服の中に夜月の手が突っ込まれる
「夜っ…?!」
…今さら驚くことでもないが、ひさしぶりだったこともあり、やっぱり驚いてしまった
「動かないでね」
髪についたホコリをとるような口調で夜月が命じる。それだけで体が硬直してしまう。
夜月の命令は絶対であることを思い知らされてしまう
そういや、昔からそうだったな…
「イロハ」
ブラウスのボタンをひとつひとつはずしながら夜月が言う
何度も何度も昔から繰り返し言い続けた言葉を2年ぶりに言う
「大好きだよ」
「っ…」
冷水を浴びたように全身が凍りついた
さらされた肌に空気が冷たく感じる
「夜月」
「んー?」
「寒い」
空白
空気を読まないその発言に夜月は沈黙してしまった。あたしは失敗ったかなーと思いながらブラウスの前を合わせながら夜月の言葉を待つ
「くふっ…」
は?
「あはっ、あははっ…あははははは!!」
どうした夜月!
あたしにのしかかったまま夜月は哄笑(こうしょう)を続けた。はっきり言って恐い
「あのー…夜月さん?」
夜月は爆笑から大分落ちついたようだがまだ肩を震わせていた
「わかったわかった、ごめんねイロハ」
…ほんとかよ
「ほんとだよ、イロハの嫌がることなんて僕はしないから」
今ものごっそやってなかったか?
…それはさておき
にっこり笑って夜月は体を起こしそしてまたあたしを抱き締める
「ただいま、イロハ」
「…おかえり」
夜月の肩に顔を埋めてあたしはそう返した
夜月の匂いがする…
「イロハ、くすぐったいよ」
笑いながら夜月はあたしの髪を撫でた
「ひとりにしてごめんね、イロハ」
2年も会ってないのに全く変わらない笑顔で夜月は笑った。その笑顔にキュンときた自分にさらに戸惑う
「ど…して…?」
―――痛い
その言葉を口にした途端に心臓に走った鈍い痛み。あたしはそこを押さえるようにして制服を握りしめた
「どうして、帰ってきたの…?」
声が震えている。恐いのか、夜月が?
くらり、と視界が揺れる。驚いたような夜月の顔と暗くなる西日があたしの世界をもっと暗くする
暗い、暗い、暗いっ……恐いよっ…
痛い、暗いっ、恐い、怖いっ……夜月、どこ…っ…?
深い奈落に落ちてしまうような幻を見て思わず伸ばした手には何もつかめなかった
緊張と混乱と動揺で頭がぐちゃぐちゃになる。思考がまとまらず、呼吸ができない。
過呼吸―――!?
ヒューヒューと不気味な音が喉の奥から洩れる。酸欠で遠退く意識にヤツの、夜月の顔が重なった
「イロハっ!?」
何度も呼ばれて聞き慣れた声から逃げるように、あたしは過去の夢に落ちていった
夜月と過ごしたあの日々に―――――



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