千本桜のだらだら小説(イン率低め許してちょ★)

千本桜のだらだら小説(イン率低め許してちょ★)

文才など欠片もないあたしの妄想と駄文にまみれた捏造小説的なぶろぐのようなモノです
生暖かい目で見守ってやってくださいm(__)m
尚、この小説はフィクションであり実際の団体、人物、行事等は一切まったくヒトカケラのこれっぽっちもとは関係ありません( ̄▽ ̄)ゝエヘ

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落語の三題噺って知ってる?
客に3つテーマをだしてもらいそれで短めのお話をつくることなんだぜ☆(ドヤ
といふわけでつくってみました2日で!
テーマはシャーペン、青空、チョコケーキです(キリッ
あたしにしちゃー珍しくエロ要素なしなんで安心してお読み下さい笑

「いただきますっ!」
両手を合わせてあたしは高らかに言った。
目の前にあるのはチョコケーキ。あたしの大好物。昼休み、学校のカフェテラスの人気メニューである。このチョコケーキは1日105個限定のレア物。それ目当てに昼休みは多くの生徒が並んでくる。
4時間目サボって待ち伏せしたかいがあった!
心の中でガッツポーズをしながら、あたしはフォークをケーキに突き立てた。
「…美味しそうですね」
「!?」
突然かけられた声に顔を上げると、眠たげな瞳と目があった。色素の薄い髪、肌が女の子みたい滑らかで白い、何よりも―――
存在感うすっっっ!!
いつから座っていたのか片手にアイスコーヒーのカップ、視線はあたしのチョコケーキに注がれていた。
「え、あー…その、いる?」
小さく切ったケーキを先に突き刺して、そいつの方に差し出す。
少し考えるような間があって、そいつは口を開けて食いついた。
「…美味しいです」
もくもく口を動かしてちょっと口角を上げて笑った。あ、意外と可愛い…。
「んで…お宅、誰?」
ちゅーとアイスコーヒーのストローをくわえていたそいつは本から目を離さず自己紹介を始めた。…短かったが。
「2年3組桐島夕貴です。僕が座ってた時にあなたがやってきて…話かけてみたのですが」
2年?あたしも2年だがこんな奴見たことない。ってかあたしが座った時には誰も居なかったような…。
まぁいいか、先の欠けたチョコケーキを食べながらそう結論づけた。ざわざわと生徒たちがテラスに集まってくる。アイスティーを飲みながらその様子を見てふと気づいた。
「そういやあたしのこと言ってなかったわね…っていないし!?」
桐島くんがいた席はもぬけの殻で、いつのまにかアイスコーヒーのカップも本も消えていた。
「半端ない存在感の薄さね…あ」
もぬけの殻ではなかった。 なぜならあたしの目の前には桐島くんの物とおぼしき薄い水色のシャーペンが転がっていたからだ。
…届けた方がいい、よね。
存在感の薄いあの桐島くんのいるクラスにはあたしの親友もいる。遊びに行くついでに届けてやるか。

2年の教室は普通と商業と特進の3つに別れている。あたしは普通、桐島くんは3組って言ってたから特進…頭いいのね…。
「ちーす」
他の教室に比べて特進はがり勉だの真面目だのが多い。その中でひときわ目立つ明るい髪が見えた。発見っ♪
「よっす織部」
「おーきたか」
茶髪が陽光を受けて金髪のように煌めく。
そいつは中学からの親友、織部恭哉。一見軽そうに見えるのに、とんでもなく頭がいい。売店のサンドイッチを頬ばりながら手招く恭哉のもとへ行くとニヤニヤしながら言いやがった。
「うまかったか?4時間目サボってまで待ったチョコケーキは」
ぐっ…っとにコイツはどっからそんなの聞いてくんだよ…。
注釈、かなりの情報通でどーでもいいことから超機密情報までなんでも知ってる。いつか捕まんないか心配な今日この頃…。
「恭哉、桐島くんてのいる?」
「桐島?…きりしま?…あーいたね、そんな影うっすいの」
恭哉すら忘れる存在感の薄さ…恐るべし桐島夕貴。
「なになに?お前、桐島に遭遇したのか?かなりレアだぞそれ」
マジか。
なぜか知ってる桐島くんのケー番とアドをゲットして、あたしは彼がよく出没するという図書館へ向かった。
「そっか、桐島に会ったのか…そっか…」
恭哉がかなりショックな顔で繰り返してたのはなんでなのかな?

図書館にきたのはいいけど…いないしっ!
「んもーっとに…どこ行った桐島夕貴ーーーーーー!!!!」
「はい?」
あ…。
意外と近くで返事があった。振り向けばベンチに桐島くんは座っていた。…いつから?
しかも昼読んでたのとは違うハードカバーのハ〇ポ〇くらいの厚さはある。
「いたっ!」
ビシッと指を突き付けて、あたしは大股で
桐島くんに歩みよる。相変わらず眠たげな目であたしを見上げて「はい?」と繰り返
す桐島くん。さっきの大声の反動で息が切れて、はーはー言いながらシャーペンを差しだした。
「これ…忘れ…てて…」
「あぁ、どうも…」
ひょいっと受け取り胸ポケットに入れる。
「疲れた…」
両ひざに手をついて深々とため息をついたあたしを見ていたらしい桐島くんが身動ぎ
をした。
「…どうぞ」
「あ、どーも」
隣に座ってふと気づいたなーんか左手がふわふわするー…って猫っ!?
「うにゃー…」
背中に押し付けられたあたしの手を恨みがましく睨みながら、黒猫は濃緑の目であたしを見上げた。
「ごっ、ごめんっ!」
「猫に謝るなんて可愛いとこもあるんですね、伊島美樹さん」
かわっ…!?
そこで気がついた。なんであたしの名前…
「あぁ、名簿で調べて見つけました。資料探したりするの好きなんです」
あー、ナルホド…
「で、他に何かご用でも?」
「ん?あー、いやなんも?じゃね」
立ち上がりかけて何か抵抗を感じた。
…何?
「待ってください」
制服の裾をつかんだ桐島くんがじっとあたしをみつめる。
…なんですか?
「シャーペンのお礼ってゆーかその…今度、カフェテラスのチョコケーキおごります」
…は?マジ!?
「やたっ!」
大輪の咲く笑顔であたしがガッツポーズすると、桐島くんは口元を押さえてフイッとそっぽを向いた。
「何?どしたの?」
「いえっ…何もっ…」
耳が赤い。何?照れてんの?何で?
「困りました…」
ボソッと呟いた声は確実にあたしの耳に届いていた。
「なにが?悩み事?」
ええまぁ…と言葉を濁し、桐島くんは大きくため息をついた。その頃には顔の赤みも消えていて、代わりに何か決意したような色が眠たげな目に見えた、気がした。
「伊島、美樹さん」
「何?桐島くん」
「ずっと前から好きでした、付き合ってください」
瞬間フリーズ
「え?」あたしがようやく絞りだした声はかなり間抜けで、桐島くんがまたそっぽを向いて肩を震わせていた。…今度は笑ってるらしい。
「え、えと…あのきりし「返事はあとでいいです」
あたしの言葉を遮り、ぱたぱたと本を片付けて桐島くんはベンチを立った。
「え?ちょっと…桐島くん!?」
「それじゃ、またっ」
すたすたすたーーー……行っちゃった…。
どーしよぅ…告白されちゃった…。
存在感薄くてもかなりかっこよかったし、いやあたしの守備範囲内(?)がっつりストライクな感じもあるけどでもやっぱその恋愛経験ゼロなわけでだからそのえーと…
「大変なことになっちまったな」
「わあああああああああああ!?」
ベンチの後から出てきた恭哉に心臓が飛び出るような思いがした。気恥ずかしさと驚きで口をぱくぱくさせているあたしを横目に全身を伸ばすような伸びをして
「さて、俺も決着つけてくっか」
意味不明なことを吐きつつ恭哉は黒猫の首根っこをつかんでぶらさげた。
じゃな、と片手をあげる恭哉に「あ、うん…」とかなり間抜けな返事をしてしまい、自分が何気情けなくなった。
「ぜってー負けねぇから」
…ごめん、なんのことかまったくわかんないあたしでごめん…
心の中で土下座しつつあたしはうん、としか言えなかった。
恭哉の手にぶら下げられた黒猫だけが抗議するよう鳴き声を上げた。

夕方、教室まで迎えにきてくれた恭哉と一緒に(女子の視線が痛かったが)帰っていると、ふいに恭哉が立ち止まった。
「俺さ、好きな子いんだよね」
「え、マジ?」
驚いて立ち止まるとえー…みたいな顔をしてあたしを見下ろしていた。
「…ま、いっか、んでさ、そいつが告白されるとこたまたま見ちゃってさ」
「わー、悲惨…」
「んで、その告白したやつからライバル宣言までされて…」
「勇気あるねー…その人」
「で、俺も告白しようって決めたんだけど…」
「すげー、がんばっ!」
そんなやり取りをしていると恭哉が全身の力を抜くようなため息をついた。
「わっかんねぇかなぁ…この鈍感…」
だからな、と恭哉が真っ直ぐあたしをみつめた。え、何?この空気…。
「俺は桐島なんかよりずっと前から好きだったんだよ!そんくらいわかれこの鈍感っ!」
どっ…!?
「言うつもりなんてなかったのに…くそっ、あーもう、だから、桐島だけじゃねーんだよ、お前のこと好きなやつは。だから、その…よく考えて決めろ。いいなっ!俺が言いたいのはそんだけっ」
顔を赤くさせて喚くように言い捨てると恭哉はさっさと歩きはじめた。
「ちょっ…置いてかないでよ!」
呆気にとられていたあたしはすぐに恭哉のあとを追いかけた。

「困ったなぁ…」
さっきからあたしはそればかり言っていた。中庭のベンチに座ってぽけーと空をみているあたしは、端からみると一見平和に見えるがかなり混沌としたモヤモヤが頭の中を支配していた。
「困ったなぁ」
再度繰り返してため息をつく。既に屋上に2人は呼び出してはあるがあたしの中ではいまだ答えが見つからない。

行かなきゃダメだよね

あたしは心なしか重い足を引きずって階段を登りはじめた
好きなのか?
そう問われれば「好きだ」と答えているだろう。
でもlikeかloveかわからない。
このままでもいい気はするがそれではあの2人は納得しないだろう。 ならば選択肢は限られてくる。あとの問題あり言い方だけ。
階段を登りつめた先に、鉄色の扉が見えた。あたしはくすりと呟く。

「さて、答えてやりますか」

あたしは青空へと続く扉を開けた―――。






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