llnagallのブログ -17ページ目

llnagallのブログ

ブログの説明を入力します。

pipipipipipipipippi.........

目覚ましがナッテ、目を覚ます。んん、あれはなんだったのか…
不思議となぜか、過ぎてしまえば恐怖心はどこかに消え去ってしまったのだが、しかし不安はよぎる。なんとなく暗い気持ちで1日がスタートした。

原チャリも一瞬機嫌を損ねたようにエンジンストールしかけたけどまたプルプルプル…といつも通りに走り始めた。
そういえば、おじさんは
「朝、エンジンかかる音で、すべての調子がわかるんだ。」

って言ってたっけかなあ。フルフェイスのヘルメットの中でぼんやりとそんなことを思い出す。
おじさんたちは毎日、毎日、そうやって生死の狭間を切りぬけていたんだもんなあ。
それに比べて、俺は別になんも考えてないもんな。幸せもんだよなあ。と思っているとうっかり道を間違えてしまった。

いや、正確には間違えていない。あれ以来、あえて意図的にその道を使わないように心がけていたのだが、ついうっかりと、いつも通ってきた道だけに体が覚えていてそのまんま動いてしまっただけなのだ。

あちゃあ、なんかやだなあ。夕べのこともあるし。なんで来ちゃったのかなあ。なんか運命的な呼び寄せを感じてしまった。もうそろそろ、例の場所を通りすぎる。体が自然に緊張してこわばってしまう。

身構えて、慎重に運転する。もう少し。もう少し。塀を過ぎて電信柱を抜けたが、特に何も起こらなかった。ちょっと拍子抜けしてしまった。

しかし安心してほっとする。何もないじゃんよー。よかった。っと思った瞬間。ざざっと目の前を黒い小さな塊が走り抜けた。うおっ!いつも以上にメイ一杯ブレーキを握る。ドンっとブレーキはかかりGが腕に伝わる。
雪はもう溶けていて路面は湿ってはいたが凍ってはいなかった。フロントがロックしてバランスを崩してこけそうになったが、気をつけてかなりスピードを殺していたせいか体制は立て直せた。ソノ小さな塊は側溝にもぐりこむ前にこちらをチラッと見てからすうっと中に消えて行った。

黒い猫。

ほっとしてまた走り出す。
いつものように、朝ぎりぎりの全快走行だったら…とおもうとぞっとした。
ぜったいあの猫を轢いていただろう。そればかりか、自分もコケて吹っ飛んだに違いない。
グローブの中の手は汗バンでいた。
まあ、無事に着いたぜ…メットをとってゆっくりと会社の門をくぐる。

その日は仕事もつつがなく終わり、中田も

「無事になんとかめどがついたよ。」

と夕方ごろ電話をくれた。おそらく承認できて無事量産体制が取れるだろうとも伝えてくれた。よかった。よかった。始まりは暗かったけど、終わりはいいかんじだな。と俺は思い会社から家路に向かう。

なんとなく、帰りも同じ道を通って見たくなった。
持ち前の悪い癖である好奇心が沸いてしまったようだ。
帰りはなぜかちっとも怖くなかった。
それよりか、なんかあの場所をもう一回見たいとさえ思ってしまった。なぜなのか。わからない。
とにかく行きたくなった。帰りはすっかり日も落ちて暗くなり、ヘッドライトごしにしかものは良く見えない。
その道は道幅が狭いだけでなく、とても暗い。街灯の数も以上に少ないのだ。

ハイビームに切り替えて道を走る。
また同じスポット。ゆっくり過ぎよう。
ふとライトにテラされて光るものが路上に見えた。いつもはキズカナかったが!?なんだろう。
通りすぎるときようやくそれが分かった。牛乳ビンがそこには立っていた。その中には花がイケテあったのだった…