「規制改革会議」や「健康情報拠点薬局(仮)のあり方に関する検討会」が行われ、来年の改定そして2020年へのロードマップが作られようとしています。
多くの方がSNSなどを通して議論の内容などを把握されているかと思いますが、果たしてこの議論このまま進めていいのでしょうか。
「規制改革会議」
先月の当社のセミナーに座長を務めました方にご講演をお願いしました。
国の見据える方向や、規制改革会議の位置づけを聞くことが出来ました。
しかし本題の「医薬分業」についてですが、やはり本末転倒感は否めません。
先入観と言うか、スタートが「医薬分業に対して整理」という視点があることが強く感じられます。
またデータに関してもかなりの自己都合感を感じます。
この国は国民の理解度をどこに設定しているのでしょうか。はたして「医薬分業」というある種業界用語の様な言葉が本当に国民に浸透していると思っているのでしょうか。
「健康情報拠点薬局のあり方に関する検討会」
いま白熱しているのがこの議論です。
健康情報拠点 ➢ 健康づくり支援薬局
かかりつけ薬局 ➢ かかりつけ薬剤師
医薬分業 ➢ 薬剤師は言われた通り薬を出せばいい
もはや収集が付かない結果となっています。
本来の話であった「健康情報拠点」という話は既に過去の話となってしまい、ここでも分業や薬局批判が続いています。
今回の一連の議論を通し考えたいことがあります。
「議論の軸をずらさない」
っということです。
規制改革会議については、なぜあのようなメンバーになったのかという違和感がありますが、最終的な話は、「医薬分業」ではなく薬剤師論の話しだったと思います。
こと、健康情報拠点薬局の議論でも同じです。
ここで見てほしいのですが、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150902/10/lliibbeelloo/af/ea/j/t02200165_0800060013413523116.jpg?caw=800)
議論にあたり「薬剤師=薬局薬剤師」みたいになっていますが、本来はこういう住み分けなのではないでしょうか。
某医師の行っていた、「薬を飲ませた後の・・・」というのは薬局薬剤師論ではなく、薬剤師として責務なのではないでしょうか。
今回の「医薬分業」というテーマにおいて重要なのは「薬局薬剤師」と「病院薬剤師」という分別をはっきりさせて話をしなくてはいけないのではないでしょうか。
すでにここから全ての議論において「薬剤師」という本来の広義が「薬局の薬剤師」という狭義へとなってしまっていったと思います。
次に見てほしいのが市場分布です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150902/10/lliibbeelloo/bc/7a/j/t02200165_0800060013413523117.jpg?caw=800)
薬局を取り巻く環境は図のように表せると思います。
医療介護(after)とビューティー&ヘルス(before)の間に薬局があると言えるのではないでしょうか。(in care)
いまドラッグストアの進出により、beforeとin careが融合していますが、この市場図はそう変わりないと思います。
この市場図から、病院薬剤師と薬局薬剤師の業務の違いや住み分けの違いをみることが出来ると思います。
私個人の考えとしては、病院薬剤師の方々にはより高度で療養に特化した業務を行ってもらうべきだと考えています。
病院とその外ではおかれている環境も役割も異なります。それを一色単に「薬剤師」と括ることが本当に出来るのでしょうか。
次の図です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150902/10/lliibbeelloo/15/f0/j/t02200165_0800060013413523118.jpg?caw=800)
いま求められている薬局薬剤師の役割とは簡単にすると「病院と自宅を結ぶ」ことではないでしょうか。
自宅というとすぐに「在宅」というように考えがちですが、薬局に来局する患者さんのほとんどは在宅医療の方ではないありません。
総発行枚数7億9千枚と言われる処方せん数。
分業率が67%と言われると、約5億3千枚は院外処方せんということがわかります。
介護保険給付者の被1号保険者の数は全国で約3,300万人です。
この方々の全てが在宅医療を受けていると仮定し、かつ2週間処方の定時処方だとしても、6,600万枚です。
院外処方全体からすると約10%の比率となります。
院外処方の90%近くは在宅の患者ではないといえます。
いま「薬局薬剤師のあり方」を示すのにこのマイノリティに対する価値をから目をそらし、「在宅医療」に固執することは果たして正解なのでしょうか。
また在宅医療については病院薬剤師の業務にも含まれています。
たしかに現状、訪問業務の多くは薬局の薬剤師が行っていますが、体制が変われば、仕組みが変われば病院薬剤師でも十分可能かことだと思います。
っということはこれは「薬局薬剤師」の話ではなく「薬剤師」を対象にした話になります。
いま各会議であげられている「医薬分業論」、決して「薬剤師論」という大きなカテゴリーまで話を広げてはいけないと感じています。
そうする事によって本題の主旨はぶれ、薬局薬剤師という職能が見えなくなってしまいます。
このまま行くと薬局薬剤師の姿が見えなくなる。
そういう不安でいっぱいです。
Aguantamos, que siempre hay esperanzas, y leventámonos.
(希望は常にある、乗り越え、立ちあがろう!)
「こまがたこうだいのぜんこく薬局放浪記」はじめました!vol.9
ロンドン~ロンドン~楽しいロンドン編
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141117/17/lliibbeelloo/aa/71/j/t02200311_0800113113132108130.jpg?caw=800)
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