信用、信頼、トテモダイジ② | いちどのじんせいタノシク・ジユウに
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昨日の続きではございますが、

お話は知り合いのM&A会社の方と飲んでいた時に、相談された案件。

売上は7,000万強で、月間450枚程度の単価は14,500円。

メインは4キロ離れた老健併設のクリニックが50数%で、残りは門前のサテライトクリニック。
(全て同じ医療機関がやっています)

処方箋の内の半分は事務員がお届けをしているから、「薬学管理料は算定していない」ということです。

ちなみに、説明には老健にも薬を届けているということ。

たぶん事務員がお届けというのはこの老健へことを言っていると予想されますが、「薬学管理料は・・・」っというここが疑問にのこりますね。


老健は「介護老人保健サービス」という介護保険サービスが適応されます。

特養とかとは違いこのサービスには介護保険内にすでに医療費分が含まれているサービスです。

俗に言う「包括診療制度」(マルメ)ですね。

老健内での医療に関しては全て老健負担となります。お薬も同じです。医療保険はほぼ使えません。

もし、老健の常勤医の専門外の疾病になった場合は、治療をしないか老健負担が原則です。


なぜ老健から処方箋が出ないかはきちんと理解しているでしょうか。


これは老健の人員配置基準によって理解できます。

老健には常勤の医師と、1/300の薬剤師の設置義務があります。

老健内は原則院内調剤の状況にあります。

医療保険が使えないので、もちろん処方箋ではなく「指示箋」となります。

これにたいしてほとんどの老健は100床程度であるので薬剤師を常勤配置することが出来ていません。

そこで、老健の薬局に対して地域の薬局が薬を売るっという業務委託の形になったということです。

本線からずれましたが、「老健のお薬は薬学管理料をとっていない」というこの発言は限りなくアウトな発言となります。

そこの老健は「在宅復帰型老健」となっています。

施設を見ると色々と、功績などがつらつら書かれています。専門は認知症です。

そこでもう一つのポイントが、

処方箋単価 14,500円 です。

一概には言えませんが、心療内科のみかつ外来にしては高すぎるとみれます。

もちろん老健は保険診療ではないので除外されますし、マルメですので高価な薬は使いません。

在宅復帰型、認知症、距離が離れている、薬を届けているなどなどの伏線を辿り一つの推測が生まれました。


それが

「在宅復帰時に長期処方、施設入所時に持参薬としてもちこみ、一定期間で退所の繰り返し」

あくまで一つの仮定です。


私自身でヒヤリングをしたわけではないですし、担当者の方に確認して頂きましたが、良くわかっていない当事者同士では正確な情報はつかめません。

この処方単価では個別指導の対象となりかねません。

譲渡後に指導、または施設側への指導となった際に、現状この枚数の売上ではもとはとれません。

先方のM&A会社とはこの案件には関わらないことを決めたわけですが、いかがでしょうか。

いまM&A会社や薬剤師の紹介会社がすごい営業の仕方をしています。

しかしその方々は本当に薬局という業界と仕組みを理解しているでしょうか。

「薬剤師である、ない」という問題でなく知っている、信頼がおけるということが重要です。


今回、とくに落ち度ない案件であれば営業いかんでは知人に紹介できるかも。。。っと思っていましたが、疑惑が振りはらわなければ紹介は出来ません。

そして、売却元になる会社。

30店舗近く展開をしていますが、果たして大丈夫なのでしょうか。

ここの経営レベル、モラルレベルもきになります。


とにもかくにも、人って信用と信頼が大事です。

そしてそれは一日や二日で成り立つ話ではありません。

「この人すごい知っている!!すごーい」ではなく自分がしらないだけです。

2日に渡り長々と書きましたが、薬局側のモラル、施設側のモラル、そしてクリニックのモラル。

一つの案件から深く感させて頂きました。



Aguantamos, que siempre hay esperanzas, y leventámonos.
(希望は常にある、乗り越え、立ちあがろう!)

「こまがたこうだいのぜんこく薬局放浪記」はじめました!vol.9
ロンドン~ロンドン~楽しいロンドン編







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