少し見えてきた調剤報酬改定 | いちどのじんせいタノシク・ジユウに
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昨日の中医協で、調剤報酬について議論が交わされました。


皆さんの気にする所の調剤報酬の抜本的改革は次々回改定(平成28年度)に行われる方向でまとまりそうです。

昨日の議論の目玉は、「妥結率」「基準調剤加算」「薬剤服用歴管理指導料」の3つで。



先ず簡単な【基準調剤加算】について、

在宅療養を支援する薬局が算定するものとの方向に進むことを期待し、要件に「24時間調剤可能な体制」「在支診・病、訪問看護ステーションとの連携体制」「ケアマネとの連携体制」を加えてはどうかと厚労省が提案。

この提案については、診療側の安達委員(京都府医師会副会長)から「調剤報酬」における加算等については、より根本的な見直しが必要と考える。医科・歯科・調剤の診療報酬について一覧をつくり、時間をかけて(次回改定に向けて)整合性などの議論をすることを求める」との要望が出されている。

もっとも提案内容自体は否定されていないと考えられる。

っとなっています。
要は「在宅をしなさい!」っということです。
実際に実績が要件の中に入ってくることもあるかと思いますが、そこはまだ何とも言えない所です。
一つ言えるのは、なにを持って「基準」とするのかという問題もあります。
本来の概念、構想からすると「基準薬局」は一人薬剤師の薬局にとっては難しい要件ばかりです。在宅にいくことすらままならないと思います。

そういった個店にはどうすれというのでしょうか。

また、「24時間調剤可能な体制」とはどういうことでしょうか。
当直制でしょうか、それとも電話対応出来ればいいのでしょうか。

またまた全国に5万5千件ある薬局全てがその体制を組む必要があるのでしょうか。
この基準薬局という概念にそもそもの限界を感じてきている様に思います。

つぎに【薬剤服用歴管理指導料】について、

平成24年度改定で「お薬手帳を持参しなかった患者に対するシール交付」を認めるなどの見直しが行われた。しかし、この対応への批判(後にシール貼付を確認していないなど)も強く、厚労省当局は
(i)お薬手帳による情報提供不要患者には、新たな薬剤服用歴管理指導料(低額)を設定する(ii)【薬剤服用歴管理指導料】においてシール交付を認めない―という見直しを行うことを提案している。
  
この点、白川委員からは「(i)などお薬手帳を交付しない場合は、加算算定を認めるべきではない」などのコメントが出されている。


妥当な所ですね。あとは「無料」なのか「減額」なのかというところで議論が進みそうですが、そもそも包括化したものを再度議論する事がナンセンスな気がします。
ちなみにこうなることは2年前からわかっていたことですよね。

2年前、報酬改定の内容が決まったその日。

某北海道の薬局に方にこう聞きました。

「お薬手帳は後期高齢者の時見たくシールでいいんだよね」

そうしたら

「○○社長に聞いたらいいみたいですよ」

っときたもんだー。

この2年に渡るくだりがもはや茶番の様な気がしてなりません。


最後に【妥結率】ですが、

ここの問題に中医協が入ってくる必要性があるのでしょうか。

この根底にあるのはそもそもの業界特有なグレーゾーンの話ではないでしょうか。

「未妥結仮納入」

というグレーを容認しているからこそ前回から価格が決まっていない訳です。

ちなみに通常の会社で言うならば、価格を決めていないのに工事を始めてしまい、建物が出来ているのにも関わらず、それは高いだの行っているみたいなことです。

ありえます?

さらに凄いのは、大手は「自分たちはこれくらいの価格を予想し決算を行っています」です。

これって立派な脱税ですよね。

凄いことにこのお薬にに関しては、値段が決まっていないということをいいことに、「売上値引」ではなく「売上相殺」で処理をするんですよね。

公定薬価制度の維持はもちろんですが、それ以前に企業として精査する必要があるのではないでしょうか。

行きつくところは、「卸いじめ」となるのでしょうか。

そんなこんなで、今年の中医協もこれでひと段落です!





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