【ページ説明】
今回の記事は、英単語を紹介するシリーズのその625です。
「ignore」の語源、同語言語(know, individual)、関連知識(多元的無知)、「ignore」を含んだ名言(マハトマ・ガンディー)などを載せています。
「ignore(イグノー)」の意味は、「~を無視する/知らないふりをする」などです。
【サイト内の全索引】
【フレーズ】
ignore a man sleeping rough 【戸外で寝ている男性を無視する】
“Passersby ignore a man sleeping rough, outside 10 Dundas East, 2017 08 22 -c (36576937232)”
- Wikimedia Commons - Public Domain
【メモ/語源】
「ignore」の語源は、ラテン語の「ignōrō(知らない)」です。
「ignōrō」は、「否定」を意味する「in-」と「知っている/気づいている(aware)」を意味する「gnārus」から成っています。
「in-」と「gnārus」の語源はそれぞれ、インド・ヨーロッパ祖語の「*ne-(否定)」「*gno-(知る)」です。
同語言語には、
■ individual [形] 個々の/個人の/個性的な [名] 個人 (語源:分けられない)
■ know [動] (~を)知る/知っている (語源:知る)
■ notify [動] ~を知らせる/通知する (語源:知る→知らせる) などがあります。
【語源⇒意味】
ignore [英] /ɪgˈnɔː/ [米] /ɪgˈnɔːr/
= in- 「否定」+ gnārus 「知っている/気づいている(aware)」
⇒ 『知らない』
⇒ 『[動] 《他》 ~を無視する/知らないふりをする』
【同語源語①】
know [英] /nəʊ/ [米] /noʊ/
= *gno- 「知る(know)」
⇒ 『知る』
⇒ 『[動] 《他》 ①~を知る/知っている ②~と知り合いである/面識がある ③~だとわかる/~を見分ける』
『[動] 《自》 知っている/分かっている』
【同語源語②】
individual /ˌɪndəˈvɪdʒuəl/
= in- 「否定」+ dīviduus 「分けられる(divisible)」
⇒ 『分けられない』
⇒ 『[形] ①個々の/それぞれの ②個人の/個人用の ③独特な/個性的な』
『[名] ①個人 ②【口語】人/変わった人』
【派生語】
【関連知識(Wikipedia)】
多元的無知(英:pluralistic ignorance)
“特定の社会的集団の構成員に見られるバイアスの一種である[1][2]。多元的無知は社会心理学において、集団の過半数が任意のある条件を否定しながらも、他者が受け入れることを想定しそれに沿った行動をしている状況を指す[3]。言い換えれば「誰も信じていないが、誰もが『誰もが信じている』と信じている」と表現できる。”
“アンデルセンの童話「 裸の王様 」[12]は、多元的無知を用いた有名な寓話である。”
(「多元的無知」『ウィキペディア日本語版』 - 2021年9月26日 (日) 08:38 - 変更履歴)
【Quotes/名言】
“First they ignore you. Then they laugh at you. Then they fight you. Then you win.” - マハトマ・ガンディー(1869-1948、インドの政治指導者)
(はじめに彼等は無視し、次に笑い、そして挑みかかるだろう。そうして我々は勝つのだ)
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