2015年度の国民医療費が発表されました。入院、外来、調剤とそれぞれ増加しています。今後の医療費の抑制を考えれば、全体の36.7%を占める入院費用にもっとメスを入れざるを得ないのではないでしょうか?世界的にも日本の入院日数は突出をして長くなっています。その意味でも入院日数の短縮にもっと真剣に取り組むべきではないでしょうか?
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医療費、さらに膨張 9年連続で過去最高を更新 高齢化や高額薬で3.8%増              

ケアマネジメント2017/09/14 12:30 配信   | 行政ニュース

              

厚生労働省は13日、2015年度の国民医療費が42兆3644億円だったと公表した。9年連続で過去最高を更新。前年度からの伸び幅は3.8%と直近5年で最も大きかった。

担当者は「高齢化の進展や医療の高度化、高額薬の保険適用などが要因ではないか」と分析。費用の膨張は今後も続き、より効率的な仕組みの構築を求める声がさらに強まっていくとみられる。

国民医療費:結果の概要

国民医療費は、病気やけがの治療のために医療機関へ支払われた費用の総額(健康診断や妊娠・分娩など除く)。財源別に2015年度の内訳をみると、「保険料」が20兆6746億円、国と地方の「公費」が16兆4715億円、4兆9161億円の「患者負担」を含めた「その他」が5兆2183億円となっている。

療種類別では、「入院費」が前年度比2.0%増の15兆5752億円、「外来」が3.5%増の14兆4709億円を占めていた。「調剤費」は7兆9831億円で、9.6%増と過去最高の伸び幅を記録している。

■1人あたり医療費、最低は埼玉

国民1人あたりの医療費は33万3300円。こちらも前年度から3.8%増加し、9年連続で過去最高となっている。65歳以上は74万1900円、65歳未満は18万4900円。両者の差は約4倍となっている。

都道府県別では高知県が44万4000円で最も高い。逆に最も低いのは29万900円の埼玉県だった。

 

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