一人で老後を迎えるために必要なものは、一人でも生きていくための仕組み、その仕組みを作るのは情報。確かにその通りですね。事前の準備が必要です。
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おひとりさまの老後に必要なのは「お金より情報」   

2017年10月28日

中澤まゆみさんの「自分の老後」の選択は?

終の住みかを決めるときに、「誰と住むか」は、「どこに住むか」より、もしかすると大事な問題かもしれない。

すでに“住み方”を決めた先人の思いと覚悟とは──。著書に『おひとりさまの終の住みか』(築地書館)などがあり、ひとり身の老後問題を取材してきた“ずっとおひとりさま”のジャーナリスト、中澤まゆみさん(68才)は自分の老後についてこう語る。
 

「私の場合、今は東京に暮らしていますが、いずれは長野県の実家に戻ることも考えています。ただ、実家があるとはいえ、実際にはネットワークがまだ少ないので、下準備が必要だと思い、ここ4年ほど、母の遠距離介護の機会を利用し、地元の医療と介護の情報収集と人脈作りをしています」
 

 1人で生きていく場合、地域の人たちの支援が必要となる機会がどうしても多くなる。それは物質的なサポートに限らない。日々の暮らしの知恵から施設の良し悪し、困った時に頼る場所まで、地元の人が持つ情報はとても重要だ。ひとり身にとってお金に増して大切なのは情報だと中澤さんは言う。
 

 例えば、ひとり暮らしで認知症になったり、介護が必要になった時、ケアが充実した小規模多機能型居宅介護施設があれば心強い。日中はデイサービス、体調が悪い時は宿泊でき、訪問介護もしてくれるからだ。こうした施設の有無や評判は地域の人じゃないとわからない。
 

「ただ情報を一方的にもらうのではなく、自分が地域のために何ができるか、という意識を持ち、自分ができることを探す姿勢も大切です。地域活動をしていると自然と仲間はできます。元気なうちから、“お互い様”をやっておくと、それが将来に確実につながります」

今後の課題は、実家をどんなふうに活用するか。

「私は地域の人が“居場所”にできる場所、“ここに来れば安心して過ごせる”場所を作りたい。そのための準備を始めたところです」

 最後に、中澤さんが考える終の住みかへの備えを教えてもらった。
 

●元気なうちから地域の人たちと、お互い様の関係を築いておく。
●介護難民にならないよう、地域の医療と介護の情報を収集しつつ、仲間作りをする。
●近所の施設や高齢者住宅をできるだけ多く見学する。
●持ち家は元気なうちにリフォーム。施設入居の資金にするため、貸す・売るなどの選択肢も考える。

※女性セブン2017年11月9日号

 

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