ついにこの議論が本格的に始まりました。老後の人生設計が大きく狂うことになります。老後の不安を取り除く方策をどうして考えないのでしょうか?
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「70歳超から」提言 繰り下げ上限延長 有識者会議

 有識者会議は、国の高齢化対策の指針である「高齢社会対策大綱」を5年ぶりに改定するのを受けて発足。10月上旬に報告書をまとめる予定で、この内容を踏まえ、政府は新たな大綱を年末までに閣議決定する。
 

 公的年金には、受け取り始める年齢を最高で70歳まで遅らせる代わりに、毎月の支給額を増やせる「繰り下げ受給」の仕組みがある。
 

 骨子は繰り下げ受給の上限を70歳から延ばすことを検討すべきだとした。自民党のプロジェクトチームも今年4月、同様の提言をまとめている。実際に制度化するかどうかは、今後厚生労働省が検討する。
 

 骨子は「全ての高齢者が意欲・能力を生かして活躍できる社会」を掲げ、定年制や年功賃金についても、高齢者が働きやすい仕組みにする必要があると指摘。就労や起業、ボランティアなど社会参加を促すことで健康を維持してもらい、社会保障費の抑制につなげたい考えだ。
 

 このほか、自動運転や見守りセンサーなど、ニーズに合った先端技術の開発を進めることも提言。高齢者の住宅や金融資産を効率的に運用し、経済成長につなげるべきだとした。
 

 ただ、高齢者は健康状態や収入に個人差が大きいことから、会合では「全員が活躍できるわけではない。セーフティーネットの重要性も強調すべきだ」との意見も出た。


 ■ことば

年金繰り下げ受給

 老齢基礎年金の受け取り開始は65歳が原則だが、希望すれば繰り上げたり、繰り下げたりすることができる。60歳から受け取ることができ、繰り上げ期間が長いほど毎月の年金額は減額される。繰り下げは70歳まで認められており、期間が長いほど毎月の年金額は増額される仕組み。