L&Lイングリッシュスクールの代表、Tomokoです。

 

L&Lでは、保護者の方のご要望に応えて、小学校受験クラスを開催しています。

小学校受験クラスを始めた経緯についてはこちら↓をご覧ください。

杉並区は国立小学校受験のゴールデンエリア

 

当スクールの小学校受験クラスに通っている生徒は、主に2つのタイプに分かれます。

①国立小のみ、もしくは私立小1校のみの受験を考えて、L&Lだけに通っている方

②私立難関小の受験を考えて大手教室に通い、補習のためにL&Lに通っている方

 

②の方の通う大手教室は、伸芽会やジャックなど。

実績があり、都内に複数の教室と学校別クラスを持っている幼児教室です。

競争率の高い難関私立小を受験する場合、ノウハウや情報量も多い伸芽会やジャックに所属するメリットは大きいです。

 

伸芽会とジャック、どちらがお勧めですか?と聞かれることがあります。

実は、私の子供たちは両方の幼児教室に通いました。

結論は、長男にはジャックが合っていて、次男には伸芽会が合っていました。

 

伸芽会とジャックについてご存じない方に説明しますと、伸芽会は創業50年以上の老舗幼児教室で、現在は東証一部上場のリソー教育グループのグループ企業です。

もともとは働く母親のための保育所のようなところだったのが、そこに通う子供たちの成績が非常に良いため、小学校・幼稚園受験の教室になったと聞いたことがあります。

 

一方、ジャックはオーナー企業で、Junior Athletic Clubという体操教室が前身。1969年創業なのでやはり50年近い歴史があります。

近年、小学校受験の合格実績が非常に良く、一部の難関小学校では、8割がジャック出身という学校もあるぐらい。

 

いずれも都内に複数の教室を持っていて、教室によってもかなりカラーが違いますが、

大きな違いは3つ。

 

まず教室。

 

伸芽会は広い受付・待合室が特徴です。

どの教室に行っても、受付の前に並ぶイスの数に圧倒されます。

あー、老舗の幼児教室に来たなー、という感じ。

背筋がぴんと伸びます。

先生方も上品な方、きれいに着飾っている方が多い印象。

 

ジャックはというと、どこも受付はものすごく狭いです。

イスがほんの少し置いてある程度。

ジャックのエプロンをつけている先生もいて、伸芽会より親しみやすい雰囲気。

 

2点目は授業スタイル。

 

伸芽会は基本、子供を預かって授業をします。親の参観は月に1度、1時間程度。

ジャックは一部のクラスを除き、ほぼすべて参観授業。

これが大きな違いです。

 

参観授業の場合、親は後ろの席に座って2時間なら2時間、ずっとわが子の様子を見られるので、自分の子ができるのか、できないのか、他の子に比べてどうか、ということが丸見え。

先生の教え方も間近で見られるため、家での復習もしやすい。

 

ただ、教室でずっと見ていると、理解が遅い子供の場合、どうして他の子はできているのに~と親がイライラして子供にひどくあたってしまうことも。

ジャックでも、後ろの席から子供をにらみつけているお母様が結構いました。笑

 

伸芽会はと言うと、終了間際に15分ほど解説があるのみ。これを聞けば勉強した内容や教え方のポイントなど、ある程度理解できます。

また単元別に4段階の評価表をいただけるので、子供がどの課題ができないかわかります。

 

ただ伸芽会の場合、子供ができないことに気付くのが遅れる、という欠点があります。後ろで見ていないので、他の子供と比べてどうか、ということがわからないからです。

 

ちなみに長男の場合、これが原因で伸芽会を辞めてジャックに移りました。楽しく通っているから大丈夫と思っていたら、まったく理解できていなかったのです。

ジャックでは他の子供の優秀さに驚き、早めに長男に合った学校を探して学校別対策をしなければ全落ちするな、と感じました。

長男の場合、ジャックに変えて本当に良かったと思いました。

 

さて、違いの3点目は教え方です。

 

伸芽会は、具体物を使った授業が非常に多いです。年長のこの時期にまだ具体物?と思うぐらい使います。笑

年長の夏前でも、鏡を使って鏡の見え方を勉強したり、観覧車の工作を作って観覧車の問題をやらせたり、水をコップに入れて量の系列を勉強したり。

 

ジャックでは新年長(年中の11月)以降、具体物を使った授業はほとんどありませんでした。

もちろん、個別テストを行う学校向けのクラスでは具体物を使った問題をやることもありますが、総合クラスと言われる基本クラスでは1時間みっちりペーパー。次の1時間は応用自在と呼ばれる巧緻性もしくはプレートを使ったパズルなど。

ペーパーの時間には具体物はほとんど使いません。

それよりも、ペーパーを解くテクニックと早く解くスピードを教えこまれます。

 

長い目で見れば、伸芽会の教え方の方がよいと思います。子供の発達段階に非常に合った教え方だと思います。

ただ、受験という短期間で成果を上げなければいけない局面では、ジャックのやり方の方が効果は高いかもしれません。

 

我が家の次男は、長男より理解度は早いのですが、次男ということもあり、母親が部屋にいると甘えてしまい、授業に集中できませんでした。

このため、参観型のジャックから預かり型の伸芽会に変わりました。

伸芽会に変えてからは集中して勉強ができているようなので、よかったと思っています。

 

子供の性格にもよるのですが、初めての受験の場合、ジャックの方が現実が見えていいかもしれません。ただし、子供がある程度できる場合は伸芽会のやり方でも充分実力を伸ばせるでしょう。

 

2番目以降は伸芽会で楽しく勉強させて、家でしっかりフォローするというやり方でも結果は出せるのではないでしょうか。正直、毎回2時間参観するというのは、親にとってかなりの負担になります。2番目以降は要領がわかってくるので、伸芽会の預かり型は非常に助かります。

 

いずれにしろ、受験の基本は家庭学習です。

どこの幼児教室に通ったら効果的な家庭学習ができるか、という視点で教室選びをするとよいと思います。

 

 

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