そんな順調な生活が一変したのは彼の方からだった。
彼の奥さんが産後の鬱になったのだ。
子供が生まれて3ヶ月してから突然のことだったらしい。自分の首を絞めようとしたり、激しくののしったり、ほかにもいろんな痛々しいことがあったみたい。
彼は、このときのことを思い出すだけでつらいというので、あまり詳しくは聞いてない。
とにかく、彼はこのときから3ヶ月くらいは土日のみに出勤を控えて、奥さんの看病と子供の面倒に専念することになった。
奥さんの実家が近かったので、そこで生活するようにしていたらしく、このときの彼は見る見る落ち込んでいくように見えた。
私はといえば彼の力になれることは、せいぜい彼のいない穴を働いて埋めるくらいだったので、心配しつつも深い相談にのることもできずにいた。
このときの彼は、看病と、奥さん方の両親の非協力的な態度に相当なストレスがたまっていて、鬱になってもおかしくない状況まで追い込まれていたようだ。